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東北大学 2000年度 後期日程理系(後期)数学 第6問

実数bdと正の数cに対して,
関数f(x)=x3+bx2cx+d,および,f(x)y軸に関して対称なグラフをもつ関数g(x)について次の問いに答えよ.

(1) 2つの曲線y=f(x)y=g(x)との交点のx座標,
および,点(0,d)で曲線y=g(x)に接する直線lと曲線y=f(x)との交点のx座標をそれぞれ求めよ.

(2) 直線lと曲線y=f(x)で囲まれる領域の面積S1bcdで表せ.

(3) 曲線y=f(x)と曲線y=g(x)で囲まれる領域の面積S2
S1=11S2を満たすためのbcdの条件を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安32

微分積分 接線・法線面積計算文字消去

方針

g(x)f(x)y 軸対称にした関数なので g(x)=f(x) である。(1)は f=gf=l をそれぞれ因数分解して交点の x 座標を出す。(2)は f(x)l(x)=x(x2+bx2c) の3つの根を用いて、正負の区間に分けて面積を積分する。(3)は fg=2x(x2c) から S2 を求め、S1=11S2b2 について解く。

解答

y 軸に関して対称なグラフは xx に替えればよいので g(x)=f(x)=x3+bx2+cx+d である。

(1)
まず f(x)=g(x) を解く。 x3+bx2cx+d=x3+bx2+cx+d より 2x32cx=2x(x2c)=0 である。c>0 だから、交点の x 座標は c,0,c である。

次に、点 (0,d)y=g(x) に接する直線 l を求める。g(x)=3x2+2bx+c なので g(0)=c である。したがって l:y=cx+d である。ly=f(x) の交点は x3+bx2cx+d=cx+d すなわち x(x2+bx2c)=0 を満たす。よって x 座標は 0,b+b2+8c2,bb2+8c2 である。

(2) f(x)l(x)=x3+bx22cx=x(x2+bx2c) である。2次方程式 x2+bx2c=0 の2解をα=b+b2+8c2>0,β=bb2+8c2<0とおく。fl[β,0] で正、[0,α] で負であるから S1=β0(f(x)l(x))dx0α(f(x)l(x))dx である。

原始関数は (x3+bx22cx)dx=x44+bx33cx2 である。ここで α,βx2+bx2c=0 の解なので、α+β=bαβ=2c を用いて整理すると S1=b4+12b2c+24c212 となる。

(3) fg の差は f(x)g(x)=2x32cx=2x(x2c) である。2曲線は x=c,0,c で交わり、対称性から面積は S2=20c2x(cx2)dx である。よってS2=4[cx22x44]0c=4(c22c24)=c2である。

条件 S1=11S2b4+12b2c+24c212=11c2 である。整理して b4+12b2c108c2=0 を得る。u=b2 とおくと u2+12cu108c2=0 であり、c>0 だから u=6c,18c のうち非負であり得るのは u=6c だけである。したがって b2=6c である。d は面積にも交点の差にも影響しないので任意である。

よって条件は c>0,b2=6c,d は任意の実数 である。

別解

解法2

方針

S1 は2つの非零交点を2次方程式の根と見て、原始関数の根での値を対称式だけで計算する。

解答

(1) g(x)=f(x)=x3+bx2+cx+d.したがって f=g の交点の x 座標はc,0,c.g(0)=c なので接線は l:y=cx+df=lx(x2+bx2c)=0より0,b+b2+8c2,bb2+8c2.(2)
x2+bx2c=0 の2根を α>0,β<0 とする。H(x)=x44+bx33cx2とおけば H=fl でありS1=H(α)H(β).α+β=b, αβ=2c からα2+β2=b2+4c,α3+β3=b36bc,α4+β4=b4+8b2c+8c2.これらを代入するとS1=b4+12b2c+24c212.(3)
2曲線の差は 2x(x2c) なのでS2=20c2x(cx2)dx=c2.S1=11S2 を整理するとb4+12b2c108c2=0.u=b20 とおけば u=6c,18c であり、c>0 からb2=6c.d は任意の実数である。

総評

難度7、計算量7、目安32分。対称性 g(x)=f(x) から交点を出し、S1 は符号別積分を根の対称式で整理する。結論は c>0, b2=6cd は任意である。

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出典: 東北大学 2000年度 後期日程 数学 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。