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東北大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

{1an}は,
初項1a,公差dの等差数列とする.
このとき,limn(a1a2+a2a3++anan+1)を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

数列 部分分数分解、和の計算極限計算

方針

逆数列を具体的に 1/an=1/a+(n1)d と書き、隣り合う逆数の差から anan+1anan+1 の形に直す。すると和が望ましい形で消える。d=0 では同じ変形が使えないため、定数列として別に扱う。

解答

逆数列が初項 1/a、公差 d の等差数列であるから 1an=1a+(n1)d である。まず d0 の場合を考える。このとき 1an+11an=d である。左辺を通分すると anan+1anan+1=d なので anan+1=anan+1d である。したがって部分和はa1a2+a2a3++anan+1=1d{(a1a2)+(a2a3)++(anan+1)}=a1an+1dとなる。

ここで d0 なら 1an+1=1a+nd の絶対値は n とともに大きくなるので、an+10 である。よってlimn(a1a2+a2a3++anan+1)=a1d=adである。

一方 d=0 のときは 1/an=1/a であり、すべての n について an=a である。したがって部分和は na2 となる。a0 だから na2+ であり、有限な極限は存在しない。

別解

解法2

方針

ann の有理式として明示し、隣接積を部分分数分解して望ましい形にする。d=0 は定数列として発散先まで分ける。

解答

等差数列の条件からan=a1+(n1)ad.d0 のときanan+1=a2{1+(n1)ad}(1+nad)=1d{a1+(n1)ada1+nad}=anan+1d.したがってj=1najaj+1=a1an+1d.an+10 なのでlimnj=1najaj+1=ad.d=0 のときは an=a であり、a0 だからj=1najaj+1=na2+.よって有限値 a/dd0 の場合に限る。

総評

難度5、計算量4。目安時間は15分。逆数が等差数列であることを、隣り合う逆数の差に使うと積が階差に変わる。ここが見えれば和はすぐに消える。注意点は、d=0 を同じ式に代入しないことと、d0 では an+10 を逆数の一次式から確認することである。 d=0 では na2+ と発散先まで明示する。

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出典: 東北大学 1998年度 後期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。