方針
被積分関数の符号は2つの零点 、 の位置で決まる。 では は区間 の外または端点にあり、 だけが で区間内に入る。したがって と に分け、絶対値を外して積分し、得た式を微分して最小値を調べる。
解答
被積分関数の中身を とおく。零点は である。 なので、 である。また は のとき区間 に入る。
場合1:
このとき では 、 では である。よって である。ここで だから、計算すると である。したがって となる。 では、 で最小となり である。
場合2:
このとき なので、区間 全体で である。したがって である。この式の導関数は であり、 では正である。よってこの範囲での最小は のときで、値は である。
以上より、全体の最小は場合1の で得られ、最小値は2である。したがって である。
絶対値の符号分割
別解
解法2
方針
と置くと、積分区間は 、被積分式は になる。零点 が区間内にあるかで分け、一変数多項式を最小化する。
解答
と置けば では微分すると だから、この範囲の最小は で、値は2である。
ではで単調増加する。したがって全体の最小はである。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中6。目安時間は20分。採点ポイントは、零点 と の位置を正しく場合分けすること、絶対値を外した積分区間を答案に明記すること、 で式が切り替わることを確認することである。誤りやすいのは、 も常に区間内にあると思い込むこと、また の範囲の確認をせず の最小だけで終えることである。