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東北大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

xyz空間内に2点P(u,u,0),Q(u,0,1−u2)を考える.
uが0から1まで動くとき,線分PQが通過してできる曲面をSとする.

(1) 点(u,0,0) (0≦u≦1)と線分PQの距離を求めよ.

(2) 曲面Sをx軸のまわりに1回転させて得られる立体の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25分

積分、図形と方程式 体積計算、場合分け、計算整理

方針

固定した u では、線分 PQ は平面 x=u 内の yz 平面で、(y,z)=(u,0) と (0,1−u2) を結ぶ線分である。(1)は原点 (y,z)=(0,0) からこの線分への距離を、三角形の面積または直線の距離公式で求める。(2)では x=u の断面を x 軸のまわりに回転したものとして見る。内半径は(1)の距離、外半径は端点までの距離の大きい方なので、u=1/2 で場合分けして円環の面積を積分する。

解答

(1)

固定した u を考える。点 P,Q はどちらも x=u の平面上にあり、yz 平面内の座標で見ると P:(y,z)=(u,0),Q:(y,z)=(0,1−u2) である。また点 (u,0,0) は、この yz 平面では原点 (0,0) に対応する。 s=1−u2 とおくと、線分 PQ は (u,0) と (0,s) を結ぶ線分である。この直線は yu+zs=1 すなわち sy+uz−us=0 である。原点からこの直線までの距離は uss2+u2 である。ここで s2+u2=1 だから、距離は us=u1−u2 である。0≦u≦1 では垂線の足は線分上にあるので、これが点 (u,0,0) から線分 PQ までの距離である。

(2)

固定した x=u の断面を考える。線分 PQ を x 軸のまわりに回転すると、yz 平面では原点から線分 PQ までの距離を内半径とし、原点から線分上の点までの最大距離を外半径とする円環ができる。

(1) より内半径は r(u)=u1−u2 である。外半径は端点 P,Q のうち原点から遠い方の距離である。点 P までの距離は u、点 Q までの距離は 1−u2 なので、R(u)={1−u2(0≦u≦12),u(12≦u≦1)である。

したがって体積 V はV=π∫01/2{(1−u2)−u2(1−u2)} du+π∫1/21{u2−u2(1−u2)} duである。整理するとV=π∫01/2(1−2u2+u4) du+π∫1/21u4 duである。

計算して∫01/2(1−2u2+u4) du=[u−2u33+u55]01/2=43602であり、∫1/21u4 du=[u55]1/21=15−1202である。よって V=π(15+232)=π(3+52)15 である。

【固定した x=u の回転断面】

別解

解法2

方針

固定した x=u の断面を yz 平面で調べる。内半径は直角三角形の斜辺への高さとして求め、外半径は二端点までの距離の大きい方とする。体積は max⁡{u2,1−u2} を用いて一つの式にまとめてから対称点で分割する。

解答

(1) s=1−u2 とする。yz 平面では線分 PQ はP=(u,0),Q=(0,s)を結ぶ。三角形 OPQ は直角三角形で、面積は us/2、斜辺 PQ の長さはu2+s2=1である。原点から斜辺への高さを h とすると12h⋅1=12us.よって距離はh=u1−u2.(2)
回転断面の内半径の2乗はu2(1−u2)である。外半径の2乗はmax⁡{u2,1−u2}だからV=π∫01[max⁡{u2,1−u2}−u2(1−u2)]du.u=1/2 で分ければVπ=∫01/2(1−2u2+u4) du+∫1/21u4 du=43602+15−1202=15+232.したがってV=π(3+52)15.

総評

難度7、計算量6。目安時間は25〜32分。固定した x=u の断面で考えると、問題は yz 平面内の線分を原点のまわりに回転する問題になる。(1)の距離がそのまま(2)の円環の内半径になる。外半径は常に同じ端点ではなく、u と 1−u2 の大小で切り替わるため、u=1/2 の場合分けが必要である。体積積分では内半径の2乗 u2(1−u2) を引くことを忘れやすい。

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出典: 東北大学 2003年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。