方針
面積等分条件から、x=1 から x=ak までの面積が全体の k/n になる。積分すると ak が等差的に並ぶので、求める平均は 1/(1+s(a−1)) のリーマン和になる。
解答
領域 D のうち、1≦x≦X の部分の面積は ∫1Xx1dx=[2x]1X=2(X−1) である。
全体の面積は 2(a−1) である。x=ak までで面積が全体の k/n になるから 2(ak−1)=nk⋅2(a−1) である。したがって ak=1+nk(a−1) である。
よって求める極限はn→∞limn1k=1∑n1+nk(a−1)1である。これは区間 [0,1] のリーマン和であり、極限は ∫011+s(a−1)ds である。 a>1 なので a−1>0 であり∫011+s(a−1)ds=a−11[log{1+s(a−1)}]01=a−1logaである。したがって 2(a−1)loga である。
別解
解法2(等面積変数の平均)
方針
累積面積を全体面積で割った変数 s を導入する。
分割点は s=k/n に対応するため、求める平均は
この変数に関する関数値の平均へ直接移る。
解答
1≦x≦a に対して累積面積比をs=∫1aξ−1/2dξ∫1xξ−1/2dξ=a−1x−1とおく。面積を n 等分する点では s=k/n だからak=1+nk(a−1).したがって求める極限はn→∞limn1k=1∑n1+nk(a−1)1=∫011+s(a−1)ds.積分してa−1loga=2(a−1)loga.
総評
難度5、計算量4。面積を等分する線なので、等間隔なのは ak ではなく ak である。この点を見抜けば、最後は標準的なリーマン和になる。和が k=1 から n までであることは右端点のリーマン和としてそのまま扱える。目安は12分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。
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出典: 東北大学 2001年度 後期 数学 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。