方針
2つの2次不等式をまず因数分解し、集合 と を区間として読み替える。 は なので閉区間、 は なので開区間になる。端点の大小を確認したうえで、閉区間 と開区間 が交わるための必要十分条件を立てる。開区間側の端点は含まれないので、端点が一致する場合を除くため不等号は厳密になる。
解答
まず2つの2次式を因数分解する。 である。また である。
集合 について、2つの根は である。ここで だから、常に である。したがって である。
集合 について、2つの根は であり、 である。 の不等式なので である。
したがって が空でないためには、閉区間 と開区間 が交わればよい。そのための条件は かつ である。最初の不等式は であり、2つ目は である。
よって かつ であるから、求める範囲は である。端点 では の端点が の開端点と一致するだけなので、共通部分は生じない。
閉区間 と開区間
別解
解法2
方針
因数分解した二つの集合を区間として描き、交わらない条件の否定を取る。閉区間 が開区間 の完全な左側または右側にある場合を除くことで、開端点に由来する厳密不等号を保つ。
解答
二つの式はと因数分解できる。しかもだから となるのは、 が の左側にあるまたは、 が の右側にある場合である。等号の場合も、接する点は に含まれないため共通部分は空である。
したがって共通部分が空でない条件はすなわちよってである。
総評
難度5、計算量4。目安時間は14〜18分。因数分解後に、 が閉区間、 が開区間であることを区別するのが最重要である。特に と の大小は で常に決まるため、不要な場合分けをしなくてよい。共通部分の判定では のような端点一致は、 が開区間なので不可になる。最後の答えで や を含めないことが採点上の注意点である。