方針
まず が常に解であることに気づくと、3次方程式を2次式に分解できる。残り2解が整数になる条件を、2次式の解を として解と係数の関係で調べる。 を に変形すれば、整数の組は有限個に絞られ、対応する を求められる。
解答
与えられた多項式を とおく。まず であるから、 は によらず解である。したがって と因数分解できる。
3つの解がすべて整数であるためには、残りの2次方程式 の2つの解も整数であればよい。その2解を とすると、解と係数の関係から である。これらを加えると となる。よって である。 は整数なので、 は積が である整数の組である。したがって順序を除けば だけを調べればよい。これより である。 のとき、 を用いて だから である。 のとき だから である。
実際、 のときの解は 、 のときの解は であり、いずれも整数である。したがって求める値は である。
別解
解法2
方針
固定解 を除いた2次方程式の判別式を完全平方とおき、平方差8の整数因数分解で を絞る。
解答
まず3解がすべて整数なら、後半の2次方程式の解の和が なので は整数である。
また判別式は整数の平方でなければならない。そこで とおくと2因子は同じ偶奇であり積が8なので、符号と順序を除けばだけを調べればよい。これより 、すなわち実際、となり、いずれも条件を満たす。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。目安は18分。3次方程式を直接整数解探索するより、まず が常に解であることを確認して2次式に落とすのが最短である。整数条件は まで変形すると、場合分けが非常に少なくなる。答案では のような取り違えを避け、必ず から を戻すことが大切である。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。