方針
絶対値の中身で と に分け、2つの上に開く放物線をそれぞれ担当区間だけで数える。共通端点 の値はどちらも であり、左側は端点を含まず、右側は端点を含む。この違いを反映させて、頂点の位置 , と最小値の符号から根の個数を表にし、合計がちょうど2個になる条件を整理する。
解答
では を、 では を調べればよい。どちらも での値は である。ただし左側は なので を含まず、右側は なので を含む。
左側の放物線 の頂点は 、最小値はである。右側の放物線 の頂点は 、最小値はである。
まず のとき、2つの頂点はそれぞれ担当区間の内側または端点側に位置し、左側は のときに根を持つ。さらに なら左側に1個、右側に1個、 なら左側に2個、右側に0個となる。したがって、この範囲ではまとめて が条件である。 のときは である。 では左側に2個、 では左側と右側に1個ずつ根を持つ。 では左側の頂点で接する1個だけになるので、条件は である。 のとき、左側で2個の根を持つには が必要で、このとき右側には根がない。また では左側に1個、右側に1個の根を持つ。 では が右側の根として数えられるため個数が変わり、ちょうど2個にはならない。よって である。 のとき、左側は単調に下がりながら に近づき、右側は から単調に上がる。したがって のときだけ左側に1個、右側に1個の根を持つ。 では右側の端点 の1個だけなので除く。
以上より、異なる実数解がちょうど2個となる条件はである。
別解
解法2
方針
方程式を という水平線との交点問題に直す。 の左右にある2本の下向き放物線について、端点値と頂点値を比較し、交点数の表から2個となる範囲を読む。
解答
方程式をと書く。 と ではどちらも で となるが、左側は端点を含まず、右側は含む。
左枝の頂点は 、高さは右枝の頂点は 、高さは担当区間に頂点が入るかを合わせると、水平線 との交点数は次の条件でちょうど2個になる。したがって境界 と頂点高では重根または端点根により個数が変わるため、表の等号条件が必要である。
総評
難度8、計算量8。目安時間は32分。絶対値を外したあと、判別式だけで済ませると担当区間から外れた根を数えてしまう。 を左側では含まず右側では含むこと、 の端点根、 の頂点が端点に来る場合が主な失点箇所である。答案では、左側・右側それぞれの根の個数を先に決めてから合計2個に絞ると、境界の等号を整理しやすい。