方針
(1) は解と係数の関係から 、 を使い、 の漸化式を作る。 を で表して条件と比較する。(2)は虚数解を共役複素数として極形式で表す。解が虚数になる条件から を得て、5乗が実数になる条件を偏角 が の整数倍になることとして処理する。
解答
(1)
解と係数の関係より である。 とおくと、、 は を満たすので、 に対して が成り立つ。また である。順に計算すると 条件 より である。 だから となり、 である。
(2)
2次方程式が虚数解をもつためには判別式が負である。すなわち であり、 も合わせて である。
虚数解は互いに共役なのでとおける。ただし である。解と係数の関係から である。前者を2乗して後者を代入すると であり、 より である。
また、 が実数になるには、偏角 が の整数倍であればよい。 なので であり、可能なのは である。したがって である。
よって である。ここでを用いると したがって求める値は である。
別解
解法2
方針
(1) は5乗和を基本対称式で直接展開する。(2)は共役な2根の比が5乗根になることから偏角を限定する。
解答
(1)
、 とおく。恒等式よりこれが に等しく、 だからより(2)
非実根を 、共役根を とする。 が実数ならなので である。、 とおけば は の倍数であり、まただからしたがって
総評
(1) は対称式を漸化式で計算し、(2)は複素数の偏角を使う総合問題である。目安時間は22分程度。 の計算では の係数を落としやすく、途中の を書いておくと検算しやすい。(2)では虚数解の条件から を先に確認し、 によって偏角の候補を2つに絞る。角度公式を最後に代入する順序が最も整理しやすい。