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東北大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

pを0でない実数とし,2次方程式x2px+5p=0を考える.

(1) x2px+5p=0の解αβα5+β5=p5をみたすとする.
このときのpの値を求めよ.
(2) x2px+5p=0が虚数解をもち,その5乗が実数になるとする.
このときのpの値を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

方程式・不等式複素数平面 解と係数の関係、漸化式の変形三角比の利用

方針

(1) は解と係数の関係から α+β=pαβ=5p を使い、sn=αn+βn の漸化式を作る。s5p で表して条件と比較する。(2)は虚数解を共役複素数として極形式で表す。解が虚数になる条件から 0<p<20 を得て、5乗が実数になる条件を偏角 5θ180 の整数倍になることとして処理する。

解答

(1)
解と係数の関係より α+β=p,αβ=5p である。sn=αn+βn とおくと、αβx2=px5p を満たすので、n2 に対して sn=psn15psn2 が成り立つ。また s0=2,s1=p である。順に計算すると s2=p210p, s3=p(p210p)5p2=p315p2, s4=p(p315p2)5p(p210p)=p420p3+50p2, s5=p(p420p3+50p2)5p(p315p2)=p525p4+125p3.条件 α5+β5=p5 より p525p4+125p3=p5 である。p0 だから 25p4+125p3=25p3(p5)=0 となり、p=5 である。

(2)
2次方程式が虚数解をもつためには判別式が負である。すなわち p220p<0 であり、p0 も合わせて 0<p<20 である。

虚数解は互いに共役なのでα=r(cosθ+isinθ),β=r(cosθisinθ)とおける。ただし 0<θ<90 である。解と係数の関係から 2rcosθ=p,r2=5p である。前者を2乗して後者を代入すると p2=4r2cos2θ=20pcos2θ であり、p>0 より p=20cos2θ である。

また、α5 が実数になるには、偏角 5θ180 の整数倍であればよい。0<θ<90 なので 0<5θ<450 であり、可能なのは 5θ=180,360 である。したがって θ=36,72 である。

よって p=20cos236,p=20cos272 である。ここでcos36=1+54,cos72=514を用いると 20cos236=20(1+5)216=52(3+5), 20cos272=20(51)216=52(35). したがって求める値は p=52(3+5),52(35) である。

別解

解法2

方針

(1) は5乗和を基本対称式で直接展開する。(2)は共役な2根の比が5乗根になることから偏角を限定する。

解答

(1)

s=α+β=pr=αβ=5p とおく。恒等式α5+β5=s55rs3+5r2sよりα5+β5=p525p4+125p3.これが p5 に等しく、p0 だから25p3(5p)=0よりp=5.(2)

非実根を z、共役根を z とする。z5 が実数ならz5=z5なので (z/z)5=1 である。z=ρ(cosθ+isinθ)0<θ<90 とおけば 5θ180 の倍数であり、θ=36,72.またp=z+z=2ρcosθ,5p=zz=ρ2だからp=20cos2θ.したがってp=52(3+5),p=52(35).

総評

(1) は対称式を漸化式で計算し、(2)は複素数の偏角を使う総合問題である。目安時間は22分程度。s5 の計算では αβ=5p の係数を落としやすく、途中の s2,s3,s4 を書いておくと検算しやすい。(2)では虚数解の条件から 0<p<20 を先に確認し、0<θ<90 によって偏角の候補を2つに絞る。角度公式を最後に代入する順序が最も整理しやすい。

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出典: 東北大学 1999年度 前期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。