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東北大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

aを実数とし,z3=3z+a(*)を満たす複素数zについて考える.

(1) aが実数全体を動くとき,zの取り得る値を複素数平面上に図示せよ.

(2) 2<a<0の範囲にある各aに対し(*)を満たすzの個数を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

複素数平面方程式・不等式 複素数の極形式、グラフの概形、場合分け

方針

右辺 3z+a は実数なので、解は必ず z3 が実数となる点に限られる。z=reiθ とおき、3θ0 または π と合同になる条件から6本の半直線を得る。逆にその6本上の任意の点は、適切な実数 a=z33z を選べば式を満たすので、(1)の軌跡はその全体である。(2)は z3=r3 となる3本と z3=r3 となる3本に分け、a=r33r, a=r33r の正の解の個数をグラフまたは増減で読む。

解答

(1) z=reiθ とおく。ただし r=z0 である。右辺 3z+a=3r+a は実数であるから、左辺 z3 も実数でなければならない。 r>0 のとき、z3=r3e3iθ が実数である条件は 3θ0またはπ(mod2π) である。したがってθ=0,π3,2π3,π,4π3,5π3の6方向に限られる。r=0 の点、すなわち原点は a=0 のとき実際に式を満たす。

逆に、これら6本の半直線上にある任意の点では z3 は実数であり、a=z33z と定めれば a は実数で、与えられた式を満たす。よって、a が実数全体を動くときの z の取り得る値は、原点から偏角 0,π3,2π3,π,4π3,5π3 の方向に伸びる6本の半直線全体である。

(2)
6本の半直線を、z3=r3 となる3本と、z3=r3 となる3本に分ける。

まず z3=r3 となる半直線上では、方程式は r3=3r+a すなわち a=r33r である。f(r)=r33r とおくと、r0f(r)=3r23 であるから、0<r<1 で減少し、r>1 で増加する。また f(0)=0,f(1)=2,f(3)=0 である。したがって 2<a<0 に対して、a=f(r)0<r<11<r<3 に1つずつ、合計2個の正の解をもつ。この種類の半直線は3本あるので、ここから 32=6 個の解が得られる。

次に z3=r3 となる半直線上では、方程式は r3=3r+a すなわち a=r33r である。g(r)=r33r とおくと g(r)=3r23<0 なので、r0 で単調に減少する。また g(0)=0rg(r) である。よって 2<a<0 に対して正の解 r は1個である。この種類の半直線も3本あるので、ここから 31=3 個の解が得られる。 2<a<0 では a0 なので r=0 は解にならず、6本の半直線の原点で重複して数える心配はない。したがって解の個数は 6+3=9 である。

条件・検算

右辺が実数なので z3R と気づき、6本の半直線に分けるのが核心である。2<a<0 では r33r=a が正根を2個、r33r=a が正根を1個もつため、3方向ずつで合計9個となる。a0 なので原点の重複はない。

総評

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出典: 東北大学 2004年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。