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東北大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

2つの複素数αβiαβ=1,1α+1α=β+βをみたすとする.
ただし,i=1とし,ααに共役な複素数とする.
このとき,以下の問いに答えよ.

(1) 等式α1=αβαが成立することを示せ.

(2) αがさらにα=312
α+α<0をみたすとき,αの値を求めよ.
また,複素数平面上の3点1,ααβを頂点とする三角形を求め,図示せよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

複素数平面 実部虚部比較、円の性質図形的解釈

方針

まず iαβ=1 から αβ=i を得る。α=x+yi とおき、2つ目の条件を実部で書き直して x+y=0 を導く。これは複素数平面で、点 α が2点1と i の垂直二等分線上にあることを意味するので、(1)の距離等式が従う。(2)は絶対値と実部の符号条件で α を一意に決め、3辺の長さを確認する。

解答

(1) iαβ=1 より αβ=i である。α=x+yi とおく。すると1α+1α=α+αα2=2xα2である。

また β=i/α であり、β=iαα2=yxiα2 だから β+β=2Reβ=2yα2 である。条件 1α+1α=β+β より 2xα2=2yα2 であるから x+y=0 である。

これは点 α=(x,y) が直線 x+y=0 上にあることを表す。この直線は、複素数平面上の2点 1=(1,0)i=(0,1) の垂直二等分線である。したがって α1=α(i)=α+i である。さらに αβ=i より αβα=iα=α+i なので α1=αβα である。

(2) x+y=0 より、α=xxi=x(1i) と書ける。また α+α=2x<0 だから x<0 である。さらに α=x2=312 より x=312 である。x<0 だから x=312 であり α=312(1+i) である。

また αβ=i なので、三角形の3つの頂点は 1,312(1+i),i である。辺 1i の長さは 1+i=2 である。(1)より残りの2辺も等しく、直接計算しても α1=α+i=2 である。したがって、この三角形は 1,α,αβ を頂点とする正三角形 である。

複素数平面上の正三角形

別解

解法2

方針

αβ=i を先に固定し、2番目の条件を「点 α が1と i から等距離」に読み替える。(2)は直線 x+y=0 と原点中心の円の交点として決める。

解答

(1)
α=x+iy とする。iαβ=1 よりαβ=i.また1α+1α=2xα2,β+β=2yα2.よって x+y=0。これは点 α が1と i の垂直二等分線上にあることを表す。したがってα1=α+i=αβα.(2)
α=x(1i)、実部条件から x<0 である。絶対値条件よりx2=312,したがってα=312(1+i).3頂点は 1,α,i で、3辺はいずれも 2。ゆえに正三角形である。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安時間は22分。採点ポイントは、αβ=i を最初に使うこと、2つ目の条件から x+y=0 を導く計算を省略しないこと、垂直二等分線として距離等式を説明することである。誤りやすいのは、i/α の実部の符号を間違えること、また α+α<0 から実部が負であることを使い忘れることである。

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出典: 東北大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。