方針
与えられた曲線は , であり、 を満たす右枝である。(1)は接線の式 に点 を代入する。(2)は距離の2乗を微分し、 から を得る。(3)は の座標を明確に出し、境界を の曲線弧、、 と反時計回りにたどって、媒介変数表示の面積公式で計算する。
解答
(1)
定義からであり、恒等式が成り立つ。点 における接線はである。これが を通る条件は 、すなわちである。 とおくと だからである。
(2)
距離の2乗はである。微分すると であるから、符号が変わるのは のときである。
は単調増加なので、ここで は減少から増加に変わり、最小となる。
とおけばより である。したがってである。
(3)
(1)より 、(2)より である。また
と からである。
境界を から まで曲線に沿い、次に から 、最後に
から へ進む。曲線部分の面積への寄与は線分 の寄与は 、線分 の寄与は
である。よってここで だから、である。
条件・検算
高校課程外の双曲線関数記号を使わず、指数関数の式だけで接線・距離・面積を導いた。
総評
難度7、計算量7。目安時間は35〜40分。前半は双曲線 と見れば標準的で、接線条件・距離最小条件はいずれも1変数計算に落ちる。後半の面積がこの問題の山で、 の座標を先に確定し、境界をどの向きにたどるかを明示することが大切である。曲線部分の が に簡約されるため、見た目ほど計算は重くない。符号を誤ると面積の線分寄与 と が逆になるので、反時計回りの向きを図で確認してから式に入るとよい。