方針
とおく。4つの解は 、 であるから、方程式の左辺は2つの実係数2次式の積として表せる。係数比較で 、、 を導き、 に関する方程式へ落とす。最後に 、、4つの解が相異なることを満たす候補だけを残す。
解答
とおく。4つの解に と が含まれ、しかも異なる複素数解であるから である。また であり、 である。したがって4つの解は である。
よって方程式の左辺は に等しい。これを展開して係数を比較する。 の係数から である。 なので である。
次に の係数から すなわち を得る。また の係数から であり、 を代入すると である。 なので で割って を得る。
ここで とおく。上の2式から であり、さらに である。
最後に定数項を比較する。定数項は であり、もとの方程式の定数項は である。したがって である。整理すると となる。よって である。 のとき、 より であり、 である。また である。 のとき、 より である。したがって であり、 である。
どちらの場合も であり、さらに はそれぞれ 、 で正である。よって であり、4つの解は相異なる。したがって求める値はである。
条件・検算
2候補はいずれも 、 を満たす。さらに なので4根は相異なり、問題の仮定へ戻した必要十分性が確認できる。
総評
難度7、計算量7。複素数解の形を実部・虚部で整理し、係数比較を最後まで実行する問題である。目安は25分程度。4解は 、 になるため、実係数2次式2本の積にするのが自然である。途中で と を確認しておくと、 や相異なる解の条件を最後に落とさずに済む。計算は長いが、 に置き換えると候補が2つにきれいに絞られる。
問題・解答の積分・総和・極限は原則として独立行に置き、分数は表示サイズで可読性を確保した。図は原問題の復元図または答案の論理関係を確認するための独自作図であり、解法の境界条件と結論を本文だけでも追えるようにした。