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東北大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

xy平面の3点(0, 0)、(1, 0)、(0, 1)を頂点とする三角形をAとし、
3点(0, 0)、(b, 0)、(0, 1)を頂点とする三角形をBとする。
点(a1, a2)がA内を動き、点(b1, b2)がB内を動くとき、
(a1+b1, a2+b2)で表される点の全体をA+Bとかく。

(1) b=2のときA+Bの面積を求めよ。

(2) すべてのb>0に対して、∣A+B∣≧∣A∣+∣B∣を示せ。
ただし、∣A+B∣、∣A∣、∣B∣は、それぞれA+B、A、Bの面積とする。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20分

図形と方程式、論証・証明 座標設定、面積計算、場合分け、不等式評価

方針

A+B は、A の点と B の点を足して得られる集合なので、2つの三角形の頂点和からできる凸多角形として考える。b=2 では頂点を並べて四角形の面積を求める。一般の b では、横方向の長さがどちらの三角形で大きいかにより b≧1 と 0<b≦1 で頂点の並びが変わる。それぞれ多角形の面積を出し、∣A∣=1/2、∣B∣=b/2 を代入して、平方後の不等式を確認する。

解答

(1) b=2 のとき、B の頂点は (0,0),(2,0),(0,1) である。A+B の外側の頂点は、頂点同士の和から (0,0),(3,0),(2,1),(0,2) となる。したがって A+B はこの4点を頂点にもつ四角形である。

頂点をこの順に並べて面積を求めると ∣A+B∣=12{3⋅1+2⋅2}=72 である。

(2)

まず ∣A∣=12,∣B∣=b2 である。 b≧1 のとき、A+B の頂点は (0,0),(1+b,0),(b,1),(0,2) である。よって面積は ∣A+B∣=3b+12 である。この場合、示すべき不等式は両辺が非負なので、2乗して 3b+12≧12+b2+212⋅b2 すなわち 3b+1≧1+b+2b である。これは b≧b と同値であり、b≧1 で成り立つ。 0<b≦1 のとき、A+B の頂点は (0,0),(1+b,0),(1,1),(0,2) である。よって ∣A+B∣=b+32 である。同様に2乗して整理すると、示すべきことは b+3≧1+b+2b すなわち 1≧b であり、0<b≦1 で成り立つ。

以上より、すべての b>0 に対して ∣A+B∣≧∣A∣+∣B∣ が示された。

b=1 を境に、A+B の外周に現れる頂点が入れ替わる。

総評

難度6、計算量5。点集合 A+B を、2つの三角形の「和」でできる凸多角形として捉える問題である。頂点は単純に全組合せを並べるのではなく、外側に出るものだけを順に取る必要があるため、b=1 を境に場合分けが生じる。面積を出した後の不等式は両辺非負なので2乗してよい。頂点の順序と面積計算でミスが出やすいので、図を描いて確認したい。20分強が目安である。

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出典: 東北大学 2007年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。