方針
an(p) は 2n 人中 n 人以上が正解する二項分布の確率である。a2(p) は4人中2人以上の確率として展開すれば、各項に p2 が含まれることがすぐに分かる。(2)では a1(p) と a2(p) を多項式として明示し、差 a2(p)−a1(p) を因数分解する。0≦p≦1 で p と (p−1)2 の符号を確認し、3p-2 の符号だけで範囲を決める。
解答
(1)
4人中2人以上が正解すれば合格である。したがって a2(p)=4C2p2(1−p)2+4C3p3(1−p)+p4 である。右辺の各項は p2 を因数にもつので、a2(p) は p2 で割り切れる。
(2)
2人のグループでは、1人以上が正解すれば合格であるから a1(p)=2p(1−p)+p2=2p−p2 である。また(1)の式を整理すると a2(p)=6p2(1−p)2+4p3(1−p)+p4=p2(3p2−8p+6) である。したがってa2(p)−a1(p)=p2(3p2−8p+6)−(2p−p2)=p(3p3−8p2+7p−2)=p(p−1)2(3p−2)である。 0≦p≦1 では p≧0、(p−1)2≧0 であるから、符号は 3p-2 によって決まる。ただし p=0 のとき差は 0 である。よって a2(p)≧a1(p) となる範囲は p=0,32≦p≦1 である。
a2−a1=p(p−1)2(3p−2)。p=0 でも等号になる。
総評
難度5、計算量4。二項分布の確率を正確に多項式化し、差を因数分解して符号を読む問題である。半数以上なので、4人なら2人以上、2人なら1人以上である点をまず確認する。(2)では p=0 が孤立して等号成立するため、単に p≧2/3 とだけ書かないことが注意点である。計算は短いが、因数分解の符号判定を丁寧に書きたい。15分程度が目安である。
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出典: 東北大学 2007年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。