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東北大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

あるグループの各人が独立に一問のクイズに答え、
グループの人数の半数以上が正解すればグループは合格とする。
ただし、一人一人の正解する確率はpで、0p1とする。
グループの人数が2nであるとき、グループが合格する確率をan(p)とする。

(1) a2(p)は文字pについての多項式としてp2で割り切れることを示せ。

(2) a2(p)a1(p)となるpの範囲を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

確率 数え上げ、式変形、範囲評価

方針

an(p) は 2n 人中 n 人以上が正解する二項分布の確率である。a2(p) は4人中2人以上の確率として展開すれば、各項に p2 が含まれることがすぐに分かる。(2)では a1(p)a2(p) を多項式として明示し、差 a2(p)a1(p) を因数分解する。0p1 で p と (p1)2 の符号を確認し、3p-2 の符号だけで範囲を決める。

解答

(1)

4人中2人以上が正解すれば合格である。したがって a2(p)=4C2p2(1p)2+4C3p3(1p)+p4 である。右辺の各項は p2 を因数にもつので、a2(p)p2 で割り切れる。

(2)

2人のグループでは、1人以上が正解すれば合格であるから a1(p)=2p(1p)+p2=2pp2 である。また(1)の式を整理すると a2(p)=6p2(1p)2+4p3(1p)+p4=p2(3p28p+6) である。したがってa2(p)a1(p)=p2(3p28p+6)(2pp2)=p(3p38p2+7p2)=p(p1)2(3p2)である。 0p1 では p0(p1)20 であるから、符号は 3p-2 によって決まる。ただし p=0 のとき差は 0 である。よって a2(p)a1(p) となる範囲は p=0,23p1 である。

a2a1=p(p1)2(3p2)p=0 でも等号になる。

総評

難度5、計算量4。二項分布の確率を正確に多項式化し、差を因数分解して符号を読む問題である。半数以上なので、4人なら2人以上、2人なら1人以上である点をまず確認する。(2)では p=0 が孤立して等号成立するため、単に p2/3 とだけ書かないことが注意点である。計算は短いが、因数分解の符号判定を丁寧に書きたい。15分程度が目安である。

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出典: 東北大学 2007年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。