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東北大学 2008年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第1問

a0a1の範囲にある実数とするとき,
y=xa+x1のグラフと直線y=xの交点の個数と交点の座標を求めよ.

難易度3/ 10計算量3/ 10目安12

関数方程式・不等式 絶対値の処理、場合分け

方針

絶対値の中身の符号が変わる点は x=ax=1 である。0a1 なので,x<aax<11x の3区間に分けて絶対値を外し,それぞれで直線 y=x との交点を求める。各候補がその区間条件を本当に満たすかを調べ,境界で同じ点を重複して数えないように整理する。

解答

0a1 であるから,x=ax=1 を境に場合分けする。

まず x<a のとき,xa+x1=(ax)+(1x)=a+12x である。これが y=x と交わるには a+12x=x であればよいので x=a+13 である。この点が x<a に入る条件は a+13<a すなわち a>12 である。

次に ax<1 のとき,xa+x1=(xa)+(1x)=1a である。したがって交点候補は x=1a である。これが ax<1 に入る条件は a1a<1 である。左の不等式から a1/2,右の不等式から a>0 を得るので 0<a12 のとき有効である。

最後に 1x のとき,xa+x1=(xa)+(x1)=2xa1 である。これが x に等しいので 2xa1=x より x=a+1 である。0a1 では a+11 なので,これは常に有効である。

以上をまとめると,a=0 のときは第2区間の候補と第3区間の候補が同じ x=1 になり,交点は (1,1) の1個である。 0<a1/2 のときは (1a,1a),(1+a,1+a) の2個である。 1/2<a1 のときは (a+13,a+13),(1+a,1+a) の2個である。

図は a>1/2 の例。折れ点 x=a,1 で式を分け、各交点が対応区間に入るかを確認する。

総評

難度は10段階中3、計算量は10段階中3。試験場での目安は12分で、絶対値の基本的な場合分けを正確に行う問題である。採点点は、境界を x=ax=1 として3区間に分けること、各区間で得た交点候補が区間条件を満たすか確認すること、a=0 で重複する点を1個と数えることにある。計算は軽いが,a=1/2 の境界処理を雑にすると個数を誤りやすい。

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出典: 東北大学 2008年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。