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東北大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

自然数 n に対し、方程式1xnlogx1e=0を考える。ただし、対数は自然対数であり、e はその底とする。

(1) 上の方程式は x1 にただ一つの解をもつことを示せ。

(2) (1)の解を xn とする。このときlimnxn=1を示せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

関数指数・対数 グラフの概形、一意性証明、極限計算

方針

左辺を hn(x)=xnlogx1/e とおく。x1 では導関数が常に負なので単調減少であり、hn(1)>0、無限遠で負になることから一意な解が存在する。(2)は単調性で 1xn を押さえたうえで、任意の ε>0 に対して hn(1+ε)<0 となることから xn<1+ε を示す。さらに、方程式から xnne を直接得る別解も使える。

解答

(1) hn(x)=1xnlogx1e とおく。x1 で微分すると hn(x)=nxn+11x<0 である。したがって hn(x)x1 で単調減少する。

また hn(1)=11e>0 であり、x のとき 1xn0,logx だから hn(x) である。よって中間値の定理により解は少なくとも1つ存在し、単調減少性により高々1つである。したがって、方程式は x1 にただ一つの解をもつ。

(2)

(1) の解を xn とする。解は x1 の範囲にあるので 1xn である。

任意に ε>0 を取る。このときhn(1+ε)=1(1+ε)nlog(1+ε)1eであり、n とすると右辺は log(1+ε)1e<0 に近づく。したがって十分大きい n では hn(1+ε)<0 である。hn は単調減少で hn(xn)=0 だから 1xn<1+ε となる。ε>0 は任意なので limnxn=1 である。

hnx1 で狭義単調減少し、零点は1つだけ。

別解

解法2

方針

(1) は単調性で一意性を示す。(2)では方程式そのものと xn1 から xnne を導き、1xne1/n ではさみうちする。

解答

(1) hn(x)=1xnlogx1eとおく。x1hn(x)=nxn+11x<0だから hn は狭義単調減少する。またhn(1)=11e>0,limxhn(x)=.よって中間値の定理と単調性により、x1 に解をただ一つもつ。

(2) その解を xn とする。方程式から1xnn=logxn+1e.xn1 より logxn0 なので1xnn1e.したがって1xne1/n.右端は n で1に近づくから、はさみうちによりlimnxn=1.

総評

難度5、計算量4。存在と一意性は、左辺を関数として単調減少を示すだけで決まる。極限は ε を使う方法が標準的だが、方程式そのものから xne1/n を得ると非常に短く検算できる。hn(1)>0 と無限遠で負になること、単調性によって解が1つに限られることを分けて書くのが採点点である。12分から15分程度でまとめたい。

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出典: 東北大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。