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東北大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

x=t+13t (0<t≦12)とする。

(1) xのとり得る値の範囲を求めよ。

(2) xの方程式x2+ax+b=0が(1)の範囲に少なくとも1つの解をもつような
点(a, b)の存在範囲を図示せよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22分

関数、方程式・不等式、微分 増減表、範囲評価、必要十分条件

方針

(1) は x=t+1/(3t) を t の関数として微分し、指定範囲 0<t≦1/2 で単調減少であることを確認する。下端 t→+0 では無限大へ発散し、右端 t=1/2 で最小値をとる。(2) は、方程式 x2+ax+b=0 が x≧7/6 に解を持つ条件を、放物線 h(x)=x2+ax+b が半直線上で0以下になる条件に言い換える。頂点が半直線内にあるかどうかで場合分けし、境界を放物線と直線で図示する。

解答

(1) x=t+13t とおく。0<t≦1/2 で微分すると dxdt=1−13t2 である。ここで 0<t≦1/2 だから 3t2≦34<1 であり 13t2>1 である。したがって dxdt<0 であり、x はこの範囲で単調に減少する。

右端 t=1/2 では x=12+13⋅(1/2)=12+23=76 である。また t→+0 のとき 13t→∞ なので x→∞ である。したがって x のとり得る値の範囲は x≧76 である。

(2) h(x)=x2+ax+b とおく。方程式 x2+ax+b=0 が (1) の範囲に少なくとも1つの解を持つことは、半直線 x≧76 上で h(x)=0 となる点があることを意味する。 h(x) は下に凸の2次関数であり、x→∞ で h(x)→∞ となる。したがって、半直線上に実数解を持つことは、半直線上での最小値が0以下であることと同値である。

頂点の x 座標は −a2 である。

まず −a2≧76 すなわち a≦−73 のとき、頂点は半直線内にある。このとき半直線上の最小値は h(−a2)=b−a24 である。よって必要十分条件は b−a24≦0 すなわち b≦a24 である。

次に a≧−73 のとき、頂点は半直線の左側または端点にある。この場合、x≧7/6 での最小値は端点 x=7/6 での値である。したがって h(76)≦0 が条件である。これを計算すると (76)2+a76+b≦0 すなわち b≦−76a−4936 である。

以上より、点 (a,b) の存在範囲は{b≦a24(a≦−73),b≦−76a−4936(a≧−73)である。境界は a=−7/3 で滑らかにつながり、その点は (−73,4936) である。図示すると、この放物線の下側と、接続する直線の下側を合わせた領域である。

領域を図示すると次のようになる。青い部分は境界を含む。

総評

難度5、計算量5。目安時間は22分。(1) は微分による単調性確認と、t→+0 の極限、端点 t=1/2 の値を明確に書く。(2) は「指定された範囲に解を持つ」を2次関数の半直線上の最小値が0以下であることに翻訳できるかが重要である。頂点が x≧7/6 に入る場合と入らない場合で境界が変わる。a=−7/3 では放物線境界と直線境界が接続するので、図示ではその点を基準に下側領域を塗る。 別解監査では、判別式で実根条件を出して大きい方の根を調べる方法も可能だが、半直線上の最小値による場合分けと同値であり、独立解法としては数えていない。

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出典: 東北大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。