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東北大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

先生と3人の生徒ABCがおり,玉の入った箱がある。
箱の中には最初,赤玉3個、白玉7個,全部で10個の玉が入っている。
先生がサイコロをふって,1の目が出たらAが,2または3の目が出たらBが,その他の目が出たらC
箱の中から1つだけ玉を取り出す操作を行う。
取り出した玉は箱の中に戻さず,取り出した生徒のものとする。
この操作を2回続けて行うものとして以下の問いに答えよ。

ただし,サイコロの1から6の目の出る確率は等しいものとし,
また,箱の中のそれぞれの玉の取り出される確率は等しいものとする。

(1) Aが2個の赤玉を手に入れる確率を求めよ。

(2) Bが少なくとも1個の赤玉を手に入れる確率を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安14

確率 条件付き確率、数え上げ、余事象

方針

生徒が選ばれる確率と玉の色が決まる確率を分けて考える。A,B,C が選ばれる確率はそれぞれ 1/6,1/3,1/2 で、玉は戻さないので赤玉を続けて引く確率は分子・分母が1ずつ減る。(1) は2回とも A かつ2回とも赤玉。(2) は直接「少なくとも1個」を数えるより、2回のうち B が選ばれた回数で分け、B が赤玉を1個も得ない余事象を計算する。

解答

(1)
1回の操作で A が選ばれる確率は 1/6 である。A が2個の赤玉を手に入れるには、2回とも A が選ばれ、さらに2回とも赤玉を取り出す必要がある。

玉は戻さないので、1回目に赤玉を取り出す確率は 3/10、その後に赤玉を取り出す確率は 2/9 である。したがって求める確率は(16)231029=136115=1540である。

(2)
1回の操作で B が選ばれる確率は 2/6=1/3 である。2回のうち B が選ばれる回数を K とする。するとP(K=0)=(23)2=49,P(K=1)=21323=49,P(K=2)=(13)2=19である。 B が赤玉を1個も手に入れない確率を求める。K=0 なら B は玉を取らないので、赤玉を得ない確率は 1 である。K=1 なら、B が取る1個が白玉であればよく、その確率は 7/10 である。K=2 なら、B が取る2個がどちらも白玉であればよく、その確率は 71069=715 である。

よって B が赤玉を1個も得ない確率は49+49710+19715=60135+42135+7135=109135である。したがって、B が少なくとも1個の赤玉を手に入れる確率は 1109135=26135 である。

別解

解法2(2回の事象に包除原理を使う)

方針

(1) は必要な4条件を直接掛ける。(2) は第 i 回に「B が選ばれ、赤玉を取る」事象を Ei とし、P(E1E2) を包除原理で求める。各回の取り出し位置に赤玉が来る周辺確率は 3/10 である。

解答

(1)
2回とも A が選ばれ、かつ2個とも赤玉である確率は(16)231029=1540(答)である。

(2)
i 回に B が選ばれて赤玉を取る事象を Ei とする。取り出される人と玉の色は独立であり、無作為に並んだ第 i 番目の玉が赤である確率は 3/10 だからP(E1)=P(E2)=13310=110である。

両方の事象が起こるには、2回とも B が選ばれ、2個とも赤玉でなければならない。したがってP(E1E2)=(13)231029=1135である。包除原理よりP(E1E2)=110+1101135=26135(答)となる。

総評

2回だけの確率なので、複雑な樹形図を書かずに「選ばれる人」と「玉の色」を分けると短く整理できる。目安時間は14分。(1) では玉を戻さないため 3/102/9 になる点、(2) では B が選ばれる回数 K=0,1,2 を漏れなく分ける点が採点の中心である。K=1 のとき、B の操作が1回目か2回目かで白玉確率を分ける必要はなく、対称性により 7/10 と見てよい。ただし答案では K=1 の確率に順序の係数 2 を入れ忘れないこと。

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出典: 東北大学 2011年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。