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東北大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

放物線y=x2の2本の接線lmは垂直であるとする。

(1) lの接点の座標が(a,a2)で与えられるとき,
lmの交点の座標をaを用いて表せ。

(2) lmy軸に関して対称なとき,
lmおよび放物線y=x2で囲まれる部分の面積を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算対称性の利用

方針

放物線 y=x2 の接点を (u,u2) とすると、接線は y=2uxu2 で傾きは 2u である。(1) はもう一方の接点を (b,b2) とおき、垂直条件 (2a)(2b)=1 から b を決め、2本の接線の交点を係数計算で出す。(2) は y 軸対称なので接点が ±c となり、垂直条件から c=1/2。あとは放物線と2本の接線で囲まれる部分を左右対称に分けて積分する。

解答

(1)
放物線 y=x2 上の点 (u,u2) における接線は y=2u(xu)+u2=2uxu2 である。したがって、接点 (a,a2) における接線 ll:y=2axa2 で、傾きは 2a である。

もう一方の接線 m の接点を (b,b2) とすると、m の傾きは 2b である。2本の接線は垂直なので (2a)(2b)=1 であり、ab=14,b=14a である。特に a0 である。

2本の接線 y=2axa2,y=2bxb2 の交点を求める。両式を等しくして 2axa2=2bxb2 だから 2(ab)x=(ab)(a+b) である。ab なので x=a+b2 となる。このとき y=2aa+b2a2=ab である。したがって交点は (a+b2,ab) であり、b=1/(4a) を代入して (a218a,14) を得る。

(2)
2本の接線が y 軸に関して対称であるから、接点は (c,c2)(c,c2) とおける。接線の傾きはそれぞれ 2c2c であり、垂直条件より (2c)(2c)=1 だから 4c2=1 である。c>0 としてよいので c=12 である。

右側の接線は y=x14 左側の接線は y=x14 である。囲まれる部分は左右対称であり、0x1/2 では上側が放物線 y=x2、下側が接線 y=x1/4 である。よって求める面積は201/2{x2(x14)}dx=201/2(x12)2dxである。したがって2[13(x12)3]01/2=2124=112である。

対称な2接線と放物線に囲まれる部分は、次の青色領域である。

総評

接線公式、垂直条件、面積積分が一直線につながる問題である。目安時間は18分。(1) では接線の傾きを 2a と置いたあと、もう一方の接点 b を導入して 4ab=1 を出すところが中心になる。交点の y 座標が ab=1/4 と一定になる点は、計算確認にも使える。(2) は対称性により接点を ±1/2 に落とせると計算が軽い。積分では、接線が放物線の下側にあり、差が (x1/2)2 になることを確認してから面積に入ると符号ミスを防げる。

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出典: 東北大学 2011年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。