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東北大学 2012年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

0<p<1とする。数直線上を次の規則に従って動く点Qを考える。

(i) 時刻0にQは原点にある。

(ii) 時刻n (n=0,1,2,)におけるQの座標がxであるとき,
時刻n+1Qは,確率pで座標がx+1である点に移動し,
確率1pで座標がx+2である点に移動する。

時刻kにおけるQの座標をXkで表し,
n1に対し,数X1,X2,,Xn
Qの時刻nまでの訪問点とよぶことにする。
以下の問いに答えよ。

(1) 4と6がともにQの時刻6までの訪問点となる確率を求めよ。

(2) mを自然数とする。
3から3mまでの3の倍数3,,3mのいずれも
Qの時刻3mまでの訪問点とならない確率を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安31

確率数列 状態分類確率漸化式、剰余分類

方針

Q は右へ1または2だけ進むので、訪問点は単調に増える。(1)は4を訪問するまでの増分列を数え、その後4から6を訪問するための増分が 2 または 1+1 であることを掛ける。(2)は3の倍数を訪問しないためには、各3の倍数を直前の点から2歩で飛び越す必要があると見る。最初に1へ進む型と2へ進む型に分け、最後の3mを飛び越した後の残り時間は任意に動いてよいことも含めて確率をまとめる。

解答

(1)
4を訪問するには、1歩または2歩の増分の和が初めて4になればよい。4を 1,2 の和で表す列は 1+1+1+1,1+1+2 の並べ替え,2+2 である。したがって4を訪問する確率は p4+3p2(1p)+(1p)2 である。

4を訪問した後、6を訪問するには、4から一度に2進むか、1ずつ2回進めばよい。したがってその条件付き確率は (1p)+p2 である。4を訪問する時刻は高々4であり、その後2回以内に6へ到達するので、時刻6までという条件にも合う。

よって求める確率は {p4+3p2(1p)+(1p)2}{(1p)+p2} である。

(2)
3の倍数を訪問しないためには、各3の倍数を飛び越さなければならない。3の倍数の直前、すなわち 3j1 にいるときは、次に2進めば 3j+1 に移り、3j を訪問しないで済む。一方、3j2 から2進むと 3j に着いてしまうので不適である。

最初に1進む型を考える。位置1から始まると、3を避けるためには次に1進んで2へ行き、その次に2進んで4へ行く必要がある。同じことを繰り返すと、3,6,,3m をすべて飛び越すまでに、増分1が m+1 回、増分2が m 回必要である。その確率は pm+1(1p)m である。最後の 3m を飛び越した後、時刻 3m までに残った操作はどちらを選んでも、もはや 3,6,,3m には戻らない。

次に最初に2進む型を考える。位置2から始まると、3を避けるために次は2進んで4へ行く。その後は同様に進み、3,6,,3m をすべて飛び越すまでに、増分1が m1 回、増分2が m+1 回必要である。その確率は pm1(1p)m+1 である。

したがって求める確率は pm+1(1p)m+pm1(1p)m+1 であり、まとめて pm1(1p)m{p2+(1p)} である。

総評

難度7、目安時間31分。訪問点が単調に増えることを使い、特定の点を「着地せずに飛び越す」条件へ変えるのが重要である。(1)は4までの増分列を数えた後、4から6への到達を掛ければよい。(2)は剰余だけで考えると、3の倍数を避ける安全な進み方が2型に分かれる。最後の3mを飛び越した後の残り操作は自由になるため、そこを余分に数えないことがポイントである。

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出典: 東北大学 2012年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。