方針
直径に対する円周角より ∠APB=π/2 である。BP=x とおくと AP=1−x2 で、三角形 BPQ に正弦定理を使えば y を求められる。(2)は ∠PBQ の正接を r とおき、x=1/1+r2 に変換して y を r の関数として微分する。端では y→0 なので、内部の停留点が最大を与える。
解答
(1) AB は円 C の直径であり、P は A,B と異なる円周上の点であるから ∠APB=2π である。AB=1、BP=x より、直角三角形 ABP で AP=1−x2 である。 ∠PBQ=∠PBA とおく。この角を φ とすれば、直角三角形 ABP から cosφ=x,sinφ=1−x2 である。三角形 BPQ では ∠BPQ=π/3 であり、PQ=y、BP=x である。正弦定理より sinφy=sin(φ+π/3)x である。ここでsin(φ+π/3)=21sinφ+23cosφ=21−x2+3xだから y=3x+1−x22x1−x2 である。
(2) r=tanφ(r>0) とおく。するとx=cosφ=1+r21,1−x2=sinφ=1+r2rである。(1)の式は y=(r+3)1+r22r となる。 r→0+ または r→∞ で y→0 であるから、最大は内部で起こる。対数微分を用いると drdlogy=r1−r+31−1+r2r である。これを0とおくと r1−r+31−1+r2r=0 であり、整理して r3=3 を得る。したがって r=31/6 である。この前後で y は増加から減少に変わるので、ここで最大をとる。
よって求める x は x=1+r21=1+31/31 である。
円周角と三角形 BPQ の角の対応は次の図で確認できる。
総評
難度6、目安時間28分。円周角で △ABP が直角三角形になることを最初に使う。Q が線分 AB 上にあるため、∠PBQ を △ABP の角として読めるのがポイントである。(2)はそのまま x で微分すると式が重いので、r=tan∠PBQ によって対数微分へ持ち込むと計算が整理される。
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出典: 東北大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。