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東北大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

袋の中に1,2,3,4,5の番号が1つずつ書かれた5つの玉が入っている。
この中から無作為に1個の玉を取り出し,玉に書かれている数字を記録したのち袋に戻すという操作を行う。
その操作を繰り返し,記録された数字の和が3の倍数になった時点で終了する。
ただし,1回目で3の倍数が出た場合は,その時点で終了とする。
n回目の操作で終了する確率をpnとする。

(1) p1p2を求めよ。

(2) n3のとき,pnnの式で表せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

確率数列 剰余分類、確率漸化式状態分類

方針

記録された和そのものではなく、3 で割った余りだけを状態として見る。1回目で終了する場合を除くと、未終了の余りは 1 または 2 だけである。どちらの余りにいても、次に終了する確率は 2/5、終了しない確率は 3/5 で一定になるため、n 回目で初めて終了する確率を等比的に求める。

解答

玉に書かれた数を 3 で割った余りで分類する。余り 03 の1個、余り 11,4 の2個、余り 22,5 の2個である。したがって各回で余り 0,1,2 が出る確率はそれぞれ 15,25,25 である。

(1)
1回目で終了するのは、1回目に余り 0、すなわち数字 3 が出た場合である。よって p1=15 である。

2回目で終了するには、1回目では終了せず、2回目で余りの和が 0 になればよい。1回目の余りが 1 なら2回目は余り 2、1回目の余りが 2 なら2回目は余り 1 である。したがって p2=2525+2525=825 である。

(2)
1回目で終了しない確率は 45 である。終了していないとき、現在の和の余りは 1 または 2 である。余りが 1 のときは次に余り 2 が出ると終了し、余りが 2 のときは次に余り 1 が出ると終了する。どちらの場合も終了する確率は 25 であり、終了しない確率は 35 である。

したがって n3 のとき、1回目で終了せず、2回目から (n1) 回目までは終了せず、n 回目で終了する確率は pn=45(35)n225 である。整理して pn=83n25n を得る。

総評

難度5、目安時間16分。余り 0,1,2 の状態だけを見れば、複雑な和を追う必要はない。採点上は、未終了状態では余りが 1 または 2 に限られ、そのどちらからでも次に終了する確率が 2/5 で同じになることを説明するのが重要である。典型ミスは、数字 3 を引いたときだけでなく、累積和が3の倍数になる場合も終了する点を見落とすことである。

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出典: 東北大学 2013年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。