Evolton

東北大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

p0<p<1を満たす実数とする。
数列{an}は,a1=1および関係式1a1+1a2++1an=1an+1+p(n=1,2,3,)を満たすものとする。

(1) n2のとき,anを求めよ。

(2) n=1nan=20であるとき,pの値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

数列 漸化式の変形和の計算極限計算

方針

与えられた和の式を Sn=1/a1++1/an とおき、n の式と n1 の式を引いて 1/an の漸化式を作る。a2n=1 から決まり、以後は公比 1/2 の等比数列になる。(2) は n=1 の項を分け、n/2n2 を基本的な等比級数の和に直して p を決める。

解答

(1) Sn=1a1+1a2++1an とおく。条件は Sn=1an+1+p である。

まず n=1 を代入すると、a1=1 より 1=1a2+p である。したがって 1a2=1p,a2=11p である。

次に n2 について、n の式と n1 の式を引く。 SnSn1=(1an+1+p)(1an+p) である。左辺は 1/an なので 1an=1an+11an となる。よって 1an+1=2an であり、an+1=12an である。

したがって n2 では an=a2(12)n2=1(1p)2n2 である。

(2)
(1) よりn=1nan=1+11pn=2n2n2である。ここで m=n2 とおくとn=2n2n2=m=0m+22m=m=0m2m+2m=012mである。基本的な等比級数の和からm=012m=2,m=0m2m=2なので n=2n2n2=2+4=6 である。

よって n=1nan=1+61p である。これが 20 に等しいから 1+61p=20 であり、1p=619 を得る。したがって p=1319 である。これは 0<p<1 を満たす。

総評

難度5、目安時間18分。和で定義された条件は、隣り合う式を引くと一気に漸化式になる。採点上は n=1 から a2 を先に求めること、n2 の範囲で an+1=an/2 とすることを明確に分けるとよい。典型ミスは、逆数の漸化式 1/an+1=2/an から an+1=2an と逆にしてしまうことである。

冊子PDFで見る東北大の数列の問題で問題集を作る

出典: 東北大学 2013年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。