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東北大学 2018年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

辺の長さが1である正四面体 ABCD と点 O を考える。OG→=14(OA→+OB→+OC→+OD→)で定まる点を G とする。

(1) ∣GA→∣およびGA→⋅GB→を求めよ。

(2)
点 P は正四面体 ABCD の表面および内部を動くとする。このときL=∣AP→∣2+∣BP→∣2+∣CP→∣2+∣DP→∣2の最大値および最小値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20分

ベクトル 内積の利用、ベクトル成分計算、範囲評価

方針

点 G は正四面体の4頂点の重心であり、GA→+GB→+GC→+GD→=0 が成り立つ。対称性から4本の長さは等しく、異なる2本の内積も等しいとして、和が0である条件と辺の長さ1である条件から求める。(2)では GP→=v⃗ とおき、L を ∣v⃗∣2 だけの式にする。正四面体内で ∣GP→∣ は重心で最小、頂点で最大になる。

解答

(1)
定義より G は4頂点の重心である。したがってGA→+GB→+GC→+GD→=0⃗である。正四面体の対称性より ∣GA→∣2=ρ2 とおき、異なる2頂点へのベクトルの内積を GA→⋅GB→=λ とおくことができる。

上の和と GA→ の内積を取ると ρ2+3λ=0 である。また辺 AB の長さは1なので1=∣AB→∣2=∣GB→−GA→∣2=2ρ2−2λである。この2式を解くと ρ2=38,λ=−18 である。したがって ∣GA→∣=64 であり、GA→⋅GB→=−18 である。

(2) v⃗=GP→ とおく。このとき AP→=v⃗−GA→ であり、他の頂点についても同様である。よってL=∑X=A,B,C,D∣v⃗−GX→∣2=4∣v⃗∣2+∑X=A,B,C,D∣GX→∣2−2v⃗⋅∑X=A,B,C,DGX→である。最後の和は 0⃗ なので消える。また(1)より各 ∣GX→∣2 は 38 である。したがって L=4∣v⃗∣2+4⋅38=4∣GP→∣2+32 である。

点 P が正四面体の表面および内部を動くとき、∣GP→∣ の最小値は P=G のときの0である。また、任意の内部点は頂点の凸結合で表されるので、∣GP→∣ は頂点までの距離 64 を超えない。最大は頂点で達成される。

したがって Lmin⁡=32 であり、Lmax⁡=4⋅38+32=3 である。よって Lmin⁡=32,Lmax⁡=3 である。

別解

解法2

方針

重心 G を原点とする対称な座標を4頂点に与える。(2)では P を頂点の凸結合で表し、距離平方和を ∣GP→∣2 に帰着する。

解答

G を原点とし、4頂点をA=122(1,1,1),B=122(1,−1,−1),C=122(−1,1,−1),D=122(−1,−1,1)とおく。どの2頂点間の距離も1であり、4ベクトルの和は0なので、この配置の原点が G である。

(1)
座標から∣GA→∣2=38,GA→⋅GB→=1−1−18=−18.よって∣GA→∣=64,GA→⋅GB→=−18.(2)p=GP→、4頂点の位置ベクトルを vA,…,vD と書くとL=∑X=A,B,C,D∣p−vX∣2=4∣p∣2+∑X∣vX∣2=4∣p∣2+32.P=G のとき ∣p∣=0 だからLmin⁡=32.また P は頂点の凸結合p=λAvA+λBvB+λCvC+λDvD,λX≧0,∑XλX=1と表せる。したがって∣p∣≦∑XλX∣vX∣=38.等号は P が頂点のときに成り立つのでLmax⁡=4⋅38+32=3.

総評

難度5、目安時間20分。正四面体の対称性を使い、重心から各頂点へのベクトルの長さと相互の内積を2つの未知数で置くと計算が短い。(2)では P への距離の二乗和が、重心から P までの距離だけで決まる形に変形される。最大値は頂点で、最小値は重心で達成されることを、凸結合または対称性で説明すると十分である。

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出典: 東北大学 2018年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。