問題
辺の長さが1である正四面体 と点 を考える。
で定まる点を とする。
(1)
を求めよ。
(2)点 は正四面体 の表面および内部を動くとする。このとき
の最大値および最小値を求めよ。
出典:東北大学 2018年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問
方針
解法1
点 は正四面体の4頂点の重心であり、 が成り立つ。対称性から4本の長さは等しく、異なる2本の内積も等しいとして、和が0である条件と辺の長さ1である条件から求める。(2)では とおき、 を だけの式にする。正四面体内で は重心で最小、頂点で最大になる。
解法2
重心 を原点とする対称な座標を4頂点に与える。(2)では を頂点の凸結合で表し、距離平方和を に帰着する。
解答
解法1
(1)
定義より は4頂点の重心である。したがって
である。正四面体の対称性より とおき、異なる2頂点へのベクトルの内積を とおくことができる。
上の和と の内積を取ると である。また辺 の長さは1なので
である。この2式を解くと である。したがって であり、 である。
(2)
とおく。このとき であり、他の頂点についても同様である。よって
である。最後の和は なので消える。また(1)より各 は である。したがって である。
点 が正四面体の表面および内部を動くとき、 の最小値は のときの0である。また、任意の内部点は頂点の凸結合で表されるので、 は頂点までの距離 を超えない。最大は頂点で達成される。
したがって であり、 である。よって である。
解法2
を原点とし、4頂点を
とおく。どの2頂点間の距離も1であり、4ベクトルの和は0なので、この配置の原点が である。
(1)
座標から
よって
(2)
、4頂点の位置ベクトルを と書くと
のとき だから
また は頂点の凸結合
と表せる。したがって
等号は が頂点のときに成り立つので