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東北大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

放物線C:y=12x2を考える。以下の問いに答えよ。

(1) 関数y=2x+kのグラフが放物線Cと共有点をもつような実数kの範囲を求めよ。

(2) a,bを実数とする。関数y=2xa+bのグラフが放物線Cと共有点をちょうど4個もつような
(a,b)全体のなす領域Dxy平面に図示せよ。

(3) (2)で求めた領域Dの面積を求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安32

関数図形と方程式積分 場合分け、グラフの概形面積計算

方針

(1)u=xとして放物線との交点条件を1変数の最大値に直す。(2)は折れ線の右半直線xaと左半直線xaを分け,それぞれが放物線と2点で交わる条件を,判別式と2解が正しい側にある条件で求める。4個の共有点にするには,頂点で接する場合や片側で1点になる端点を除く必要がある。(3)は2<a<2で上下差22a+a2/2を積分する。

解答

(1) u=xとおくとu0であり,共有点ではk=2u12u2=212(u2)2.右辺の値域は(,2]だから,共有点をもつための必要十分条件はk2である。

(2) 折れ線の頂点x=aは左右の枝に共通する。全体で相異なる4共有点をもつには,右枝にx>aの2根,左枝にx<aの2根があることが必要十分である。

右半直線はxay=2x+2a+bであり,交点のx座標はx=2±44a2b.2根がともaより大きい条件は44a2b>0,244a2b>a,すなわちa<2,a22<b<22aである。同様に左半直線の2根がともaより小さい条件はa>2,a22<b<2+2aである。したがって2<a<2,a22<b<22a.これが求める領域Dであり,境界では接触または共有点の重複が起こるため境界は含まない。

(3) 領域はb軸対称であるから,面積SS=202{(22a)(a22)}da=202(22a+a22)da=2[2aa2+a36]02=83.

別解

解法2

方針

折れ線の各半直線と放物線との差を,頂点がx=2またはx=2にある上に凸の2次関数として見る。4共有点に必要な,右枝でx>aの2根,左枝でx<aの2根という条件を,折れ線の頂点と差の頂点での符号変化に翻訳する。最後は領域を実際に図示し,対称性を用いて面積を積分する。

解答

(1) u=x0とおく。共有点ではk=2u12u2=212(u2)2である。右辺の値域は(,2]だから,共有点をもつための必要十分条件はk2である。

(2) 頂点x=aは左右の枝に共通するため,全体で相異なる4共有点をもつには,右枝にx>aの2根,左枝にx<aの2根が必要十分である。右枝についてF+(x)=x22+2x2ab=22ab(x2)22とおく。x>aに相異なる2零点をもつ条件は,a<2かつF+(a)<0<F+(2)である。実際,F+[a,2]で増加し,[2,)で減少するので,零点が(a,2)(2,)に1つずつある。整理するとa<2,a22<b<22a.同様に左枝ではF(x)=2+2ab(x+2)22を考え,x<aに2零点をもつ条件はa>2,F(a)<0<F(2),すなわちa>2,a22<b<2+2a.以上から2<a<2,a22<b<22aを得る。境界は4共有点にならないので含まない。

(3) 領域はb軸対称であるからS=202(22a+a22)da=2[2aa2+a36]02=83.

総評

難度7,計算量7。目安時間は32分。完答の核心は,判別式が正というだけでなく,右側の2根がともx>a,左側の2根がともx<aにあることまで保証する点である。解法1では小さい根・大きい根を境界aと比較し,解法2では差の単調性と3点の符号で同じ条件を確認する。境界では接触や頂点での重複が起こるため不等号はすべて厳密である。最後は上端22a,下端a2/2を明示してから積分すると採点者にも領域が伝わる。

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出典: 東北大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。