方針
(1) は単位円の内部のうち,放物線以上にある部分として図示する。境界は下側が放物線弧,上側が単位円の上半円弧で,交点はのうち実際の境界を確認する。(2)の直線は固定点を通るので,に接する限界の傾きを求める。下限は放物線への接線,上限は単位円への上側接線で決まる。
解答
(1) 領域は単位円の内部で,放物線以上の部分である。両曲線へ代入するとだから,交点はである。下の境界はこの3点を通る放物線弧,上の境界は単位円の上半円弧となる。
(2) 直線は固定点を通る。下限は放物線への接線で決まる。交点方程式はであり,接する条件から接点の座標は重解である。負の根ではとなりの境界外なので,上限は単位円への接線で決まる。直線と原点の距離を1とするとよってである。小さい根に対する接点は下半円上,大きい根に対する接点は上半円上にあるので端の値でも接点を共有するから,求める範囲は
別解
解法2
方針
共有点に対してと表す。領域内ではなので,固定したでははとともに増加する。したがって最小値は下側の放物線上,最大値は上半円上でそれぞれ1変数の微分に帰着する。
解答
(1) は単位円の内部で放物線より上側の部分であり,境界の交点はである。
(2) 共有点ではである。なので,固定したではとともに増加する。
最小値は下側の放物線上で生じる。分子はで負,で正だから,最大値は上半円上で生じる。とおくと分子はでただ1度0となり,その前で正,後で負である。したがってその点が唯一の最大点であり,この点は第2象限にあるからであり,よって以上から
総評
難度6,計算量6。目安時間は28分。直線が固定点を通ると見る方法と,領域上の傾きを直接最大最小にする方法がある。いずれも下限は放物線,上限は上半円で決まる境界の判定が核心である。接線解法では円から出る2根の上下を図で選別し,微分解法では固定で傾きがとともに増える理由を書く。端の接点は領域に含まれるので等号を付ける。