方針
から,,と直し,最初の不等式は平方差の和に変形する。2つ目の不等式は,,,と置けば同じ形に帰着できる。(2)は正の実数に対する相加相乗平均を用い,等号成立条件も確認する。
解答
(1) より である。したがって である。ここでなので である。
次に とおく。するとであり,先ほどと同じ議論から である。左辺は であり,またより である。したがって である。
以上より が成り立つ。
(2) は正の実数なので,相加相乗平均より である。だから である。等号は のときに成り立つ。
別解
解法2
方針
(1) の第1不等式はを3組について足す。第2不等式は逆数を2項ずつ組にして相加相乗平均を使い,からへ変える。(2)は3数の相加相乗平均を直接使い,等号条件を確認する。
解答
(1) 2数の平方差からである。3式を足して2で割るとよりだから,第1不等式が従う。
次に相加相乗平均よりである。同様にこれらを足して2で割るとを得る。したがって(2) 正の3数の相加相乗平均よりよって等号はのときに成り立つ。
総評
難度4,計算量3。目安時間は16分。を使ってなどへ変換することが入口である。第1不等式は平方差の和または2数ずつの基本不等式,第2不等式は置換または逆数の2項ずつの相加相乗平均で処理できる。どの変形でも,不等号の向きだけでなくを使った等式を一段ずつ書くことが採点点になる。(2)は等号条件まで確認して完答となる。