東北大学 2020年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、積分
- 解法
- 和の計算、計算整理、微分による最大最小
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 14分
問題
c=620−526として,数列a1,a2,a3,⋯を
ak=∫ck(12x−40)dx
で定め,n=1,2,3,⋯に対し,
Sn=k=1∑nak
とおく。
(1) Snをnを用いて表せ。
(2) Snの最小値を求めよ。
出典:東北大学 2020年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
解法1(差分で数列の増減を調べる方法)
定数 c が満たす二次方程式を先に取り出し、定積分を k の二次式にする。(1) で和の公式により Sn を求め、(2) は Sn−Sn−1=an の符号変化から最小項を決める。
解法2(最小候補との差を因数分解する方法)
(1) で得た三次式 Sn を用い、候補 n=7 の値との差 Sn−S7 を因数分解する。整数 n≧1 を 1≦n≦6, n=7, n≧8 に分けて差が非負であることを直接示す。
解答
解法1(差分で数列の増減を調べる方法)
(1)
は方程式
6c2−40c−21=0
を満たす。したがって
ak=∫ck(12x−40)dx=[6x2−40x]ck=6k2−40k−(6c2−40c)=6k2−40k−21.
よって
Sn=k=1∑n(6k2−40k−21)=6⋅6n(n+1)(2n+1)−40⋅2n(n+1)−21n=n(2n2−17n−40).
(2)
Sn−Sn−1=an=6n2−40n−21.
この二次式の正の解は
であり、7<620+526<8 である。実際
a7=−7<0,a8=43>0.
したがって Sn は n=7 まで減少し、n=7 から n=8 に移ると増加へ転じる。最小値は
S7=7(98−119−40)=−427
であり、n=7 のときにとる。
解法2(最小候補との差を因数分解する方法)
(1)
6c2−40c=21 を使うと
ak=[6x2−40x]ck=6k2−40k−21.
したがって
Sn=k=1∑n(6k2−40k−21)=n(2n2−17n−40).
(2)
S7=−427 である。一般の n≧1 について
Sn−S7=2n3−17n2−40n+427=(n−7)(2n2−3n−61).
1≦n≦6 では n−7<0 であり、
2n2−3n−61≦2⋅62−3⋅6−61=−7<0
だから積は正である。n=7 では差は0である。n≧8 では n−7>0 かつ
2n2−3n−61≧2⋅82−3⋅8−61=43>0
だから積は正である。よってすべての正の整数 n で
Sn≧S7=−427
となり、最小値は −427 である。