方針
(1) は余弦定理で cosθ を求める。(2) は AC を x 軸上に置き、B,H,P の座標を s で表す。3つの距離の平方を加え、平方完成する。
解答
(1)
余弦定理よりcosθ=2AB⋅ACAB2+AC2−BC2=21+1−41=87.0<θ<π だからsinθ=1−cos2θ=815.(2)A=(0,0),C=(1,0)とおく。(1) よりB=(87,815),H=(87,0).BP:PH=s:1−s だからP=(87,8(1−s)15).したがってAP2=6449+15(1−s)2,BP2=6415s2,CP2=641+15(1−s)2.これらを加えるとAP2+BP2+CP2=6449+1+30(1−s)2+15s2=1615+645(3s−2)2.0<s<1 に s=2/3 は含まれるので、最小値は1615であり、そのときs=32である。
別解
解法2(重心の平方距離公式を使う方法)
方針
三角形の重心を G とし、恒等式 PA2+PB2+PC2=3PG2+(AB2+BC2+CA2)/3 を用いる。P が BH 上を動くので PG2 を平方完成する。
解答
(1)
余弦定理によりcosθ=87,sinθ=815.(2)
A=(0,0),C=(1,0) とするとB=(87,815),P=(87,8(1−s)15).三角形 ABC の重心を G とするとG=(85,2415).任意の点 P についてPA2+PB2+PC2=3PG2+3AB2+BC2+CA2が成り立つ。ここで3AB2+BC2+CA2=31+41+1=43.またPG2=(87−85)2+(8(1−s)15−2415)2=161+57615(2−3s)2.したがってPA2+PB2+PC2=1615+645(2−3s)2.よって最小値は 15/16、そのとき s=2/3 である。
総評
難度4、計算量4。想定時間は15分程度。内分比 BP:PH=s:1−s から、s=0 側が B、s=1 側が H となる向きを誤らないことが重要である。座標法では3つの距離を丁寧に表示し、重心公式の別解では平方距離和の構造を明確にした。
冊子PDFで見る東北大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 2020年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。