東北大学 2020年度
理系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 三角関数、図形と方程式
- 解法
- 座標設定、三角比の利用、微分による最大最小
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
AB=1,AC=1,BC=21である△ABCの頂点Bから辺ACに下ろした垂線と辺ACとの交点をHとする。
(1) ∠BACをθと表すとき,cosθ,sinθの値を求めよ。
(2) 実数sは0<s<1の範囲を動くとする。辺BHをs:1−sに内分する点をPとするとき,AP2+BP2+CP2の最小値およびそのときのsの値を求めよ。
出典:東北大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問
方針
解法1(垂線が座標軸に平行になる配置を使う方法)
(1) は余弦定理で cosθ を求める。(2) は AC を x 軸上に置き、B,H,P の座標を s で表す。3つの距離の平方を加え、平方完成する。
解法2(重心の平方距離公式を使う方法)
三角形の重心を G とし、恒等式 PA2+PB2+PC2=3PG2+(AB2+BC2+CA2)/3 を用いる。P が BH 上を動くので PG2 を平方完成する。
解答
解法1(垂線が座標軸に平行になる配置を使う方法)
(1)
余弦定理より
cosθ=2AB⋅ACAB2+AC2−BC2=21+1−41=87.
0<θ<π だから
(2)
A=(0,0),C=(1,0)
とおく。(1) より
BP:PH=s:1−s だから
したがって
AP2=6449+15(1−s)2,
BP2=6415s2,
CP2=641+15(1−s)2.
これらを加えると
AP2+BP2+CP2=6449+1+30(1−s)2+15s2=1615+645(3s−2)2.
0<s<1 に s=2/3 は含まれるので、最小値は
1615
であり、そのとき
s=32
である。
解法2(重心の平方距離公式を使う方法)
(1)
余弦定理により
(2)
A=(0,0),C=(1,0) とすると
B=(87,815),P=(87,8(1−s)15).
三角形 ABC の重心を G とすると
任意の点 P について
PA2+PB2+PC2=3PG2+3AB2+BC2+CA2
が成り立つ。ここで
3AB2+BC2+CA2=31+41+1=43.
また
PG2=(87−85)2+(8(1−s)15−2415)2=161+57615(2−3s)2.
したがって
PA2+PB2+PC2=1615+645(2−3s)2.
よって最小値は 15/16、そのとき s=2/3 である。