方針
硬貨が表のときだけ玉が減るので、まず表の回数を数える。表になった試行で残る玉は、元の5個から非復元で抽出される。(3) は n 回目が5回目の表となる確率、(4) は隣接項の比で最大を判定する。
解答
(1)
2回後に白玉が2個あるには、2回とも表が出て、白玉を続けて2個取り出す必要がある。よって21⋅53⋅21⋅42=403.(2)
3回中ちょうど2回表が出る確率は3C2(21)3.表が出た2回で残る玉が白1個、赤1個となる条件付き確率は5C23C12C1=53.したがって求める確率は3C2(21)353=409.(3)
箱が空になるのは5回目の表が出た直後である。ちょうど n 回目に停止するには、最初の n−1 回で表が4回、n 回目に表が出ればよい。よってpn=n−1C4(21)n(n≧5).(4)pnpn+1=21n−1C4nC4=2n−8n.したがってn<8n=8n>8pn+1>pnpn+1=pnpn+1<pnである。よって最大となるのはn=8,9である。
別解
解法2(負の二項分布と隣接差を使う方法)
方針
5個の玉を区別して考える。硬貨の表が出るたび、箱内の玉から1個が一様に確定して除かれるので、色は無作為な非復元抽出、停止時刻は5回目の表の時刻として分離できる。(4) は pn+1−pn の符号を直接調べる。
解答
(1)
「最初の2回がともに表」である確率は 1/4 である。その条件のもとで、除かれる2個は5個から一様に選ばれるので、ともに白である確率は5C23C2=103.よって41⋅103=403.(2)
3回中表が2回である確率は 3/8。その2個が白1個、赤1個である確率は5C23C12C1=53.よって83⋅53=409.(3)
停止時刻 n は、独立な硬貨投げで5回目の表が出る時刻である。最後の1回を表に固定し、それ以前に4回の表を置く位置を選べばpn=n−1C42−n.(4)
比を割らず、差を取るとpn+1−pn=2n+1nC4−2n−1C4=2n+1n−1C3−n−1C4=2n+3n−1C3(8−n).よって n<8 で正、n=8 で0、n>8 で負である。したがって最大となる n は8,9である。
総評
難度5、計算量5。想定時間は18分程度。玉の色は硬貨の裏が出た試行では変化せず、表が出たときにだけ非復元抽出として確定する。この分離ができると複雑な樹形図は不要である。(3) は「最初の n−1 回で表4回、最後が表」という停止条件を明記する。
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出典: 東北大学 2020年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。