方針
分母を実数化して z=x+iy の x,y を求める。(2) は z−i/2 の絶対値を直接計算する。(3) は円の方程式と t の端点・中点を使って、どちら側の半円弧かを決める。
解答
(1) z=−t+i1=−t2+1t−i=−t2+1t+it2+11.したがってRez=−t2+1t,Imz=t2+11.(2)z−2i=−t2+1t+i2(t2+1)1−t2.よってz−2i2=(t2+1)2t2+4(t2+1)2(1−t2)2=4(t2+1)2(t2+1)2=41.したがってz−2i=21.(3)
z=x+iy とすると(2)よりx2+(y−21)2=41.また −1≦t≦1 ではy=t2+11≧21.端点と中央ではt=−1: z=21+2i,t=0: z=i,t=1: z=−21+2i.よって、中心 i/2、半径 1/2 の円の上半円弧であり、両端を含む。
別解
解法2(反転後の虚部を使う方法)
方針
1/z=−(t+i) と変形すると、その虚部が常に −1 である。z=x+iy を代入して円の方程式を得る。t の範囲から虚部の範囲を調べ、円弧を限定する。
解答
(1)
実数化によりz=−t2+1t+it2+11.よって実部と虚部はそれぞれ−t2+1t,t2+11である。
(2) z1=−(t+i)だからIm(z1)=−1.z=x+iy とおくとz1=x2+y2x−iyなので−x2+y2y=−1.したがってx2+y2=y⟺x2+(y−21)2=41.これはz−2i=21を意味する。
(3)
−1≦t≦1 より21≦Imz≦1.したがって軌跡は上半円弧である。端点は t=−1,1 に対応して含まれ、t=0 で上端 i を通る。
総評
難度4、計算量4。想定時間は14分程度。(2) で中心と半径が即座に得られるため、(3) は円全体ではなく t の範囲に対応する弧を限定する問題である。実部の符号により t=−1 から1へ進む向きも確認できる。図では中心・両端・上端を明示した。
冊子PDFで見る東北大の複素数平面の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 2020年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。