問題
正の整数に対して実数を
で定める。
(1) 次の等式が成り立つことを示せ。
(2) を求めよ。
(3) 次の等式が成り立つことを示せ。
(4) またはが奇数ならば、は有理数であることを示せ。
出典:東北大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第6問
方針
解法1(対称性と漸化式を使う方法)
(1) は と を使う。(2) は で直接積分する。(3) は部分積分で指数を2つ移す。(4) は奇数の指数を(3)で1まで下げ、有理数に帰着する。
解法2(奇数乗を多項式積分へ変換する方法)
(1)〜(3) の基本関係を示した後、(4) では奇数乗の正弦を と書く。 により有限個の有理数の和へ直接変換する。
解答
解法1(対称性と漸化式を使う方法)
(1)
とおくと であり、
また
(2)
とおくと
(3)
を用いて部分積分する。境界項は0なので
(4)
対称性により、必要なら を入れ替えて が奇数であるとしてよい。(3)を繰り返すと
前の係数は有理数であり、(2)より
も有理数である。したがって は有理数である。 の場合は(2)そのものである。
解法2(奇数乗を多項式積分へ変換する方法)
(1)
変数変換 から
を得る。また を被積分関数へ掛ければ
である。
(2)
(3)
と を組にして部分積分すると
(4)
が奇数である場合を考える。
二項展開すると
これは有理数である。 が奇数なら(1)の対称性で を入れ替えれば同じ議論が使える。したがって の少なくとも一方が奇数なら は有理数である。