方針
(1) は と を使う。(2) は で直接積分する。(3) は部分積分で指数を2つ移す。(4) は奇数の指数を(3)で1まで下げ、有理数に帰着する。
解答
(1) とおくと であり、また(2)
とおくと(3) を用いて部分積分する。境界項は0なので(4)
対称性により、必要なら を入れ替えて が奇数であるとしてよい。(3)を繰り返すと前の係数は有理数であり、(2)よりも有理数である。したがって は有理数である。 の場合は(2)そのものである。
別解
解法2(奇数乗を多項式積分へ変換する方法)
方針
(1) 〜(3) の基本関係を示した後、(4) では奇数乗の正弦を と書く。 により有限個の有理数の和へ直接変換する。
解答
(1)
変数変換 からを得る。また を被積分関数へ掛ければである。
(2) (3)
と を組にして部分積分すると(4)
が奇数である場合を考える。二項展開するとこれは有理数である。 が奇数なら(1)の対称性で を入れ替えれば同じ議論が使える。したがって の少なくとも一方が奇数なら は有理数である。
総評
難度6、計算量6。想定時間は22分程度。積分はすべて表示数式へ分離し、上下限・指数・分数が本文中で潰れないようにした。(3) の部分積分では境界項が0になる理由を確認する。(4) は値を求め切る必要はなく、有理数だけで作られる形へ帰着すればよい。有限和へ直接直す別解は有理数性を最も明瞭に示す。