方針
とおき, で をもたない条件を調べる。 では で必ず負になるので除外する。 は一次式として直接判定する。 では, なら正の範囲で増加方向にあり根をもたず, なら頂点が に入るため最小値が正である条件 を使う。境界が含まれるかどうかは,正の 軸との共有点が実際に生じるかで判断する。
解答
とおく。求める条件は,方程式 が の解をもたないことである。
まず のとき, である一方, とすると である。したがって連続性より に解をもつので,この場合は不適である。
次に のとき, である。 なら で解をもつ。 なら で であるから解をもたない。よって は条件を満たす。
最後に の場合を考える。 なら, において であるから,解をもたない。 のとき,頂点の 座標は であり,正の範囲に入る。したがって で解をもたないための条件は,頂点での最小値が正であること,すなわち である。これは と同値である。
以上より,求める領域は および および を合わせた領域である。すなわち, 平面では, 軸の右側で の部分を境界 上の も含めて取り,さらに では放物線 の右側だけを取る。ただし 側の放物線上は重解をもち共有点が生じるので含まない。
別解
解法2(2次方程式の根の符号で判定する方法)
方針
方程式 の正の根の有無を、係数 の符号と根と係数の関係で調べる。 では実根がある場合の2根は同符号なので、その和で正負を判定する。
解答
のとき、2根の積は である。したがって実数解は異符号であり、必ず正の解をもつので除外される。
のときは である。正の解をもたない条件は である。
とする。判別式 が負なら実数解をもたないので条件を満たす。 なら、2根の積は だから2根は同符号である。その和は なので、正の根をもたないための必要十分条件は 、すなわち である。 では なので、これも含まれる。
以上より、 ではであり、 を合わせれば解法1と同じ領域を得る。
総評
難度5、計算量4。想定時間は16分程度。正の 軸との共有点をもたない条件を, における二次式の根の有無として調べる問題である。 は判別式ではなく極限で必ず正の根をもつと判断するのが早い。 のときだけ頂点が正の範囲に入るため,最小値の正負を調べる。境界 は接するので除外する点が図示での注意点である。 最小値による判定と根の符号による判定が同じ境界を与えることを確認した。図では青実線を含み、負の側の放物線境界は共有点を生じるため破線で除外している。