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東北大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

aを実数とし,2次関数f(x)=x2+2ax3を考える。
実数xaxa+3の範囲を動くときのf(x)の最大値および最小値を,
それぞれM(a)およびm(a)とする。以下の問いに答えよ。

(1) M(a)aを用いて表せ。

(2) m(a)aを用いて表せ。

(3) aがすべての実数を動くとき,m(a)の最小値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

関数 場合分け、微分による最大最小、範囲評価

方針

平方完成 f(x)=(x+a)2a23 で頂点 x=a と区間 [a,a+3] の位置関係を見る。最大値は下に凸の2次関数なので端点の大きい方で決まり,f(a+3)f(a)=12a+9 の符号で分ける。最小値は,頂点が区間の左側・内部・右側のどこにあるかで分ける。(3) は(2)の各場合でさらに最小値を比較する。

解答

(1) f(x)=x2+2ax3 は下に凸の2次関数である。したがって閉区間 [a,a+3] における最大値は,どちらかの端点でとる。

端点での値は f(a)=a2+2a23=3a23 および f(a+3)=(a+3)2+2a(a+3)3=3a2+12a+6 である。差をとると f(a+3)f(a)=12a+9 である。よって a<3/4 では f(a) の方が大きく,a3/4 では f(a+3) の方が大きい。したがってM(a)={3a23(a<34),3a2+12a+6(a34)である。

(2)
平方完成すると f(x)=(x+a)2a23 であり,頂点の x 座標は a である。

頂点が区間 [a,a+3] に入る条件は aaa+3 である。これは 32a0 と同値である。 a<3/2 のとき,頂点 a は区間の右側にあるので,区間上では右端 x=a+3 で最小値をとる。3/2a0 のときは頂点で最小値をとる。a>0 のとき,頂点は区間の左側にあるので,左端 x=a で最小値をとる。したがってm(a)={3a2+12a+6(a<32),a23(32a0),3a23(0<a)である。

(3)
(2)の3つの場合で m(a) の最小値を調べる。 a<3/2 では 3a2+12a+6=3(a+2)26 である。a=2 はこの範囲に入るので,この場合の最小値は 6 である。 3/2a0 では m(a)=a23 であり,この区間での最小値は a=3/2 のとき 943=214 である。これは 6 より大きい。 a>0 では m(a)=3a23>3 である。以上より,a がすべての実数を動くときの m(a) の最小値は 6 である。

別解

別解(区間を固定して二変数を平方完成)

方針

x=a+t と置いて動く区間を 0t3 に固定する。最後は a,t を同時に動かす二変数の式を平方完成する。

解答

区間を固定するためx=a+t,0t3とおく。このときf(a+t)=3a2+4at+t23=:ga(t).(1)
ga(t)t について下に凸なので,最大値は端点でとる。ga(0)=3a23,ga(3)=3a2+12a+6.両者の差は 12a+9 であるからM(a)={3a23(a<34),3a2+12a+6(a34).(2)
ga(t)=2t+4a なので頂点は t=2a である。これが 0t3 に入る条件は32a0.したがってm(a)={ga(3)=3a2+12a+6(a<32),ga(2a)=a23(32a0),ga(0)=3a23(a>0).(3)
a も自由に動かすときは,二変数の式をga(t)=3a2+4at+t23=3(a+2t3)2t233と平方完成できる。固定した t に対しては a=2t/3 のとき最小であり,その値はt233.0t3 では t=3 のとき最小となる。よって a=2x=a+t=1 のときminm(a)=3233=6.

総評

動く区間上の2次関数の最大・最小を場合分けする基本問題。目安時間は15分。最大値は頂点ではなく端点比較で決まるため,f(a+3)f(a) の符号を先に見る。最小値では頂点 a が区間 [a,a+3] に入るかが分岐で,a=3/2,0 が境目になる。最後の全体最小では,各場合の範囲内に二次式の頂点が含まれるかまで確認することが大切である。 区間端点・頂点の比較と二変数の同時最小化で,最小値6まで一致した。

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出典: 東北大学 2023年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。