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東北大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

aを正の実数とし,f(x)=x22ax+4a2とする。
Oを原点とするxy平面上の放物線C:y=f(x)の頂点をAとする。
直線OACの交点のうちAと異なるものをP(p,f(p))とし,
OからCへ引いた接線の接点をQ(q,f(q))とする。ただし,q>0とする。

(1) p,qの値をaを用いて表せ。また,p>qであることを示せ。

(2) 放物線Cqxpの部分,線分OP,および線分OQで囲まれた
図形の面積をSとおく。Saを用いて表せ。

(3) (2)のSに対し,S=23となるときのaの値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

関数微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算微分による最大最小、計算整理

方針

頂点と接線を先に確定し,囲まれる図形をどの直線・曲線で分けるかを明確にする。頂点は平方完成で求め,Pは直線OAと放物線の交点,Qは原点を通る接線条件f(q)=qf(q)で決める。面積は0xqでは線分OPと線分OQの間,qxpでは線分OPと放物線の間に分かれるので,この2つの積分を丁寧に計算する。最後はS=23に代入し,a>0から正の解だけを採用する。

解答

(1)
平方完成すると f(x)=x22ax+4a2=(xa)2+3a2 であるから,放物線Cの頂点は A(a,3a2) である。よって,O(0,0)A(a,3a2)を通る直線OAの方程式は y=3ax である。

Pはこの直線とCの交点のうちAでない点であるから,x22ax+4a2=3ax を解く。整理して x25ax+4a2=0,(xa)(x4a)=0 となる。x=aは頂点Aに対応するので,p=4a である。

次に,x=qにおける接線が原点を通る条件を立てる。接線の傾きは f(q)=2q2a であり,接線の方程式は yf(q)=f(q)(xq) である。これが原点を通るので,x=0,y=0を代入して f(q)=qf(q),f(q)=qf(q) を得る。したがって q22aq+4a2=q(2q2a) であり,右辺を移項すると q2=4a2 である。a>0,q>0より q=2a となる。以上より p=4a>2a=q である。

(2)
線分OPOP(4a,f(4a))を結ぶ。実際にf(4a)=12a2であるから,その方程式は y=3ax である。また,線分OQは原点とQ(2a,f(2a))を結ぶ。f(2a)=4a2なので,その方程式は y=2ax である。

囲まれた図形は,0x2aでは2本の直線OP,OQの間,2ax4aでは直線OPと放物線Cの間である。よって S=02a(3ax2ax)dx+2a4a{3ax(x22ax+4a2)}dx である。すなわち S=02aaxdx+2a4a(x2+5ax4a2)dx となる。

第1項は 02aaxdx=a[x22]02a=2a3 である。第2項は2a4a(x2+5ax4a2)dx=[x33+5a2x24a2x]2a4a=(643+4016)a3(83+108)a3=83a3(23a3)=103a3である。したがって S=2a3+103a3=163a3 である。

(3)
S=23を(2)の式に代入すると 163a3=23 である。両辺に3をかけて 16a3=2,a3=18 を得る。a>0であるから a=12 である。

【図形の位置関係(a=1に正規化)】

青色部分が求める領域であり、x=qを境に下側の境界が直線OQから放物線Cへ切り替わる。

別解

別解(相似変換で面積の次数を先に決める)

方針

座標を x=aX, y=a2Y と正規化する。すると放物線・2直線の形は a に依存せず、面積だけが横 a 倍・縦 a2 倍、すなわち a3 倍になる。a=1 の基準図形の面積を1回だけ計算する。

解答

(1) 頂点は A(a,3a2) なので OA:y=3ax である。放物線との交点条件はx22ax+4a2=3ax(xa)(x4a)=0であり、A でない交点から p=4a を得る。また原点を通る接線の接点条件 f(q)=qf(q) から q2=4a2 となり、q>0 より q=2a である。ゆえに p>q である。

(2) x=aX, y=a2Y とおくとC:Y=X22X+4,OP:Y=3X,OQ:Y=2Xとなる。したがって図形の形は a=1 の場合と同じで、面積は横方向の倍率 a と縦方向の倍率 a2 の積、すなわち a3 倍になる。

a=1 の基準図形では q=2,p=4 であるから、面積は02(3X2X)dX+24{3X(X22X+4)}dX=2+103=163.よって S=163a3 である。

(3) 163a3=23 より a3=18 であり、a>0 から a=12 である。

総評

【公式出題意図・講評との対応】 微積分を用いて接線と平面図形の面積を求める標準問題である。公式講評では正答率は高かった一方、求める領域を取り違えた答案があったとされる。本解説では x=q の前後で境界が変わることを図示し、積分区間を分ける理由まで明記した。

難度5、計算量5、想定時間18分。接線条件は f(q)=qf(q)、面積は 0xqqxp の2区間である。別解では x=aX, y=a2Y により面積が a3 に比例することを先に見抜く。

【独立検算】 a=1 として p=4,q=2、2区間の面積がそれぞれ 2,10/3 になることを再計算し、S=16a3/3a=1/2 を確認した。

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出典: 東北大学 令和6年度一般選抜(前期日程)数学(公式出題意図・講評照合)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。