過去問データベース 過去問を探す

東北大学 2022年度
理系数学 第3問

問題

正の整数に対して,

とする。

(1) 正の実数に対して,次の不等式が成り立つことを示せ。

(2) 極限値を求めよ。

出典:東北大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

解法1

(1) は を有理化し、分母 を上下から評価する。(2) は を代入して各項をはさみ、 から下限の分母を でそろえる。上下の和がどちらも に近づくことを確認して、はさみうちを使う。

解法2

各項を一次近似 と比較し、その誤差を二次の量で一括評価する。(1)の上側評価から、平方根の差と一次項との差が 以下であることを示し、誤差の総和が0へ収束することから極限を得る。

解答

解法1

(1)

とする。有理化すると である。

まず だから である。よって が成り立つ。

また、 では である。したがって となる。分子 は正なので、分母が大きいほど分数は小さくなる。よって である。したがって が示された。

(2)

(1) に を代入すると

である。左辺を整理して を得る。 より であるから である。したがって となる。

各和を計算すると

すなわち である。左右の端はどちらも に収束する。よって、はさみうちの原理より である。

解法2

(1)

とおくと である。すると

だから である。また

であり、 より分母は 以下だから

したがって所要の不等式が成り立つ。

(2)

上の計算はさらに

を与える。ここで として について足すと

右端は0へ収束する。一方

よって誤差評価から

である。