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東北大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

四面体OABCにおいて,a=OA
b=OBc=OCとおき,
次が成り立つとする。AOB=60,a=2,b=3,c=6,bc=3ただしbcは,
2つのベクトルbcの内積を表す。
さらに,線分OCと線分ABは垂直であるとする。
Cから3点OABを含む平面に下ろした垂線をCHとし,
Oから3点ABCを含む平面に下ろした垂線をOKとする。

(1) ab
caを求めよ。

(2) ベクトルOH
abを用いて表せ。

(3) ベクトルcとベクトルHKは平行であることを示せ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

ベクトル 内積の利用ベクトル成分計算座標設定

方針

AOB=60 から ab=3 を得る。さらに OCABc(ba)=0 なので,ca も決まる。Hc の平面 OAB への正射影なので,OH=xa+yb とおき,cOHa,b の両方に垂直という連立方程式を解く。(3) は OK=OH+λc の形を作り,平面 ABC 上にあり,かつ平面に垂直であることを確認して HKc を示す。

解答

(1) a=2b=3AOB=60 より ab=23cos60=3 である。

また,線分 OC と線分 AB が垂直であるから,方向ベクトル cba は垂直である。したがって c(ba)=0 である。bc=3 なので 3ca=0 となり,ca=3 である。

(2) HC から平面 OAB に下ろした垂線の足であるから,H は平面 OAB 上にある。よって OH=xa+yb とおける。

また CHOAB なので,cOHab の両方に垂直である。したがって(cxayb)a=0(cxayb)b=0である。内積の値を代入すると 34x3y=0,33x9y=0 すなわち 4x+3y=3,3x+9y=3 である。これを解くと x=23,y=19 である。よって OH=23a+19b である。

(3) OK=OH+29c とおく。まずこの点が平面 ABC 上にあることを確認する。(2)よりOK=23a+19b+29cであり,係数の和は 23+19+29=1 である。したがって点 K は平面 ABC 上にある。

次に OK が平面 ABC に垂直であることを示す。平面 ABC の方向ベクトルとして baca を用いればよい。

まず,Hc の平面 OAB への正射影なのでOHa=ca=3,OHb=cb=3である。よって OK(ba)=0 である。

またOHc=(23a+19b)c=2+13=73であり,OHa=3c2=6ca=3 だからOK(ca)=(OH+29c)(ca)=(733)+29(63)=0である。

したがって OK は平面 ABC に垂直であり,この点は問題で定めた垂線の足 K である。するとHK=OKOH=29cである。よって cHK は平行である。

別解

別解(具体的な直交座標を設定する)

方針

平面 OABxy 平面に置いて a,b,c の成分を決める。候補点 K が平面 ABC 上にあり,OK がその平面に垂直であることを成分で確認する。

解答

(1) ab=23cos60=3.また OCAB よりc(ba)=0.bc=3 だからca=3.(2)
平面 OABxy 平面としてa=(2,0,0),b=(32,332,0)と置く。 c=(p,q,r) とおくと,(1)の内積から2p=3,32p+332q=3.よってp=32,q=123.c2=6 から r2=11/3 である。向きを取り直してc=(32,123,113)としてよい。

HCxy 平面への正射影だからOH=(32,123,0).これを a,b で表すとOH=23a+19b.(3)OK=OH+29cで定まる点を考える。(2)よりOK=23a+19b+29c.係数の和が1なので,この点は平面 ABC 上にある。z=11/3 と略記するとOK=(116,11183,2z9),AB=(12,332,0),AC=(12,123,z).直接内積を計算するとOKAB=1112+1112=0,OKAC=1112+11108+29113=0.よって OKABC であり,この点が問題の K である。したがってHK=OKOH=29c.ゆえに cHK は平行である。

総評

空間ベクトルの射影と垂線を扱う理系標準上位の問題。目安時間は25分。OCABc(ba)=0 と翻訳できるかが最初の鍵である。H は正射影なので,cOH が平面 OAB の2方向に垂直という連立方程式で求まる。(3) は候補 OK=OH+2c/9 を作り,平面上にあることと垂直であることを別々に確認するのが見通しのよい書き方である。 内積の連立と具体的な直交座標の2通りで,HK=(2/9)cが一致した。

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出典: 東北大学 2023年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。