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東北大学 2023年度
理系数学 第6問

問題

関数について,以下の問いに答えよ。

(1) 曲線の接線で,傾きが1であり,かつ接点の座標が正であるものの方程式を求めよ。

(2) 座標平面上の2点を考える。の範囲を動くとき,線分が通過してできる図形の概形を描け。またの面積を求めよ。

出典:東北大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問

方針

解法1(標準解法)

(1) は を解き,接点の 座標が正の解を選ぶ。(2) は文系第4問と同じく に変換し,掃過線分を と見る。 で増加, で減少するので,同じ に対応する2つの の間隔を2次方程式の根の差で求める。2区間が重なるかどうかの境目 を使って幅を分け,積分する。

別解(媒介変換の面積から重複分を引く)

線分を と媒介表示し, の両側が作る二領域の面積を求める。同じ高さで重なる部分だけ二次方程式の根の差を用いて引く。

解答

解法1(標準解法)

(1)

であるから である。接線の傾きが1である条件は である。したがって より である。接点の 座標が正であるから を選び, である。このとき なので,接線の方程式は すなわち である。

(2)

線分 上の点を とし, とおく。この変換は面積を変えない。 上では であり, である。 とおくと である。 から であり, で増加, で減少する。また

である。

同じ に対応する2つの とする。方程式 を整理すると である。したがって2解の差は である。

方向の区間 を作る。 では対応する は左側の1つだけなので幅は1である。 では2つの がある。2つの区間が重ならないのは のときであり,境目は から である。よって幅は

である。

したがって面積

である。

最後の根号を含む積分について, とおくと, であり, となる。この計算から

である。よって

である。

概形は, 平面では から まで幅1, から まで幅2,その後 に向かって2つの区間が重なりながら幅が1へ近づく図形である。元の 平面では,これを の斜め方向に戻した掃過領域になる。

別解(媒介変換の面積から重複分を引く)

(1)

より

正の解は であり,

したがって接線は

(2)

線分上の点を

と表し,

とおく。このせん断は面積を保ち,

となる。

で増加し, で減少する。それぞれの枝が作る領域の水平幅は1なので,面積は

東北大学 2023年度 第6問の図1

同じ に対応する二つの解を とする。 を整理すると

であるから

二つの長さ1の区間が重なるのは ,すなわち

のときである。重なりの幅は

根号部分の積分を とおく。,さらに と置けば

として積分すると

よって重なりの面積は

したがって求める面積は

上図を逆せん断して と戻したものが,元の座標平面での概形である。