方針
二つの距離を別々に最大にしても,同じ点でその最大値が実現するとは限らない。
円に内接する三角形では,の長さと円周角が決まっていることを使う。
円周角と余弦定理で積を評価する
で,中心角の小さい方はである。
が大きい弧上なら,小さい弧上なら。
余弦定理での上限と等号条件を求める。
最大となる点を図から予想しても,もう一方の弧でそれを超えないことを確かめる必要がある。
等号条件から点を絞れば,座標の計算も短くなる。
解答
である。より,小さい方の中心角はとなる。
ではなので,以下ではその二点を除く。
が大きい弧上にあるとき,円周角はである。余弦定理よりしたがってであり,等号はのときに限る。
が小さい弧上にあるときはなのでよってである。
としてを座標で表すとすなわちである。これとを連立すると前者が大きい弧の中点であり,そこで積3が実現する。したがって
別解
別解・背景
方針
直交する二方向の成分で距離の積を一変数にする。
解答
,とおく。
二つは互いに垂直な単位ベクトルなので,と表すと
である。
,
よりしたがってであるから。
等号はのときに限り,から答案の点を得る。
距離の積は非負なので,二乗を求めた後に平方根を取るときは絶対値を付ける。
総評
大小二つの弧で積を評価し、等号を与える点が円上にあることを確かめる。