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東京大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xy 平面上の放物線 y=x2 上の3点を、x 座標の小さいものから順に A,B,C とする。A,Bx 座標の差は正の定数 aB,Cx 座標の差は1である。

CAB が最大になるときの点 Ax 座標を a で表せ。また、このとき ABC が直角になるような a の値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安28

図形と方程式三角関数微分 微分による最大最小内積の利用座標設定

方針

Ax 座標を u とし、直線 AB の傾きを m=2u+a と置く。直線 AC の傾きは m+1 なので、CAB の大きさは二直線のなす角で決まる。正接を用いると、最大化は m2+m+1 の最小化に帰着する。最後に、その最大時の u を使って ABC=90 の条件を内積で立てる。

解答

Ax 座標を u とする。このとき A=(u,u2), B=(u+a,(u+a)2), C=(u+a+1,(u+a+1)2) である。

直線 AB の傾きは (u+a)2u2a=2u+a である。これを m=2u+a とおく。直線 AC の傾きは (u+a+1)2u2a+1=2u+a+1=m+1 である。

二直線のなす角を ϕ=CAB とすると tanϕ=(m+1)m1+m(m+1)=1m2+m+1. ここで m2+m+1=(m+12)2+34 であるから、tanϕm=12 のとき最大になる。今回の角は 0<ϕ<π2 なので、tanϕ の最大と ϕ の最大は一致する。

したがって 2u+a=12 より u=2a+14. よって、CAB が最大になるときの点 Ax 座標は 2a+14 である。

次に、このとき ABC が直角になる条件を求める。m=12 なので、B から A へ向かうベクトルは BA=(a,a2) である。また u+a=2a14 だから、B から C へ向かうベクトルは BC=(1,2(u+a)+1)=(1,a+12). ABC が直角であることは BABC=0 と同値である。したがって a+a2(a+12)=0. a>0 なので両辺を a で割って 1+12(a+12)=0. よって a+12=2 となり、a=32.

別解

解法2(角の正接を微分する)

方針

直線 AB,AC の傾きを m,m+1 と置き、角 ϕ=CAB の正接を m の式で表す。その式を微分して最大点を決め、後半は最大時の傾きから直交条件を立てる。

解答

Ax 座標を u とするとslope(AB)=2u+a=:m,slope(AC)=2u+a+1=m+1.ϕ=CAB とおく。この角は鋭角であり、二直線のなす角の公式からtanϕ=(m+1)m1+m(m+1)=1m2+m+1.これを m で微分するとddmtanϕ=2m+1(m2+m+1)2.したがって tanϕm=1/2 まで増加し、その後減少する。0<ϕ<π/2 では正接も狭義単調に増加するので、ϕ も同じとき最大となる。よって2u+a=12,u=2a+14.このときBA=(a,a2),BC=(1,a+12).直角条件はBABC=a+a2(a+12)=0.a>0 だからa+12=2,a=32.

総評

難度6、計算量5、目安28分。放物線上の2点を結ぶ直線の傾きが両端の x 座標の和になることを使う。正接の平方完成と偏角の微分という2経路で最大条件を照合し、後半は BABC の直交条件を用いた。

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出典: 東京大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。