方針
1の目が上面、側面、底面のどこにあるかだけを状態として見る。各回の操作は、3本の軸と2つの向きで合計6通りあり、どれも同じ確率で起こる。上面・側面・底面それぞれから次にどこへ移るかを数え、3項の漸化式を作る。極限は、漸化式で を に置き換え、 と合わせて解く。
解答
(1)
回転軸は3本、回転方向は2通りで、計6通りである。上下面を貫く軸を選ぶ2通りでは1の目は上面に残り、他の4通りでは側面へ移る。よって(2)
上面または底面からは、確率 で同じ位置に残り、確率 で側面へ移る。側面からは、確率 ずつで上面・底面へ、確率 で側面へ移る。したがって(3) だからまた第1式と第3式の差から と合わせるとゆえに
別解
解法2(上下方向の数値を追う)
方針
1の目の位置に、上面なら1、側面なら0、底面なら を対応させる。この値とその平方の期待値を追うと、上下面の確率和と差が直接求まる。
解答
(1)
6通りの回転のうち2通りで上面に残り、4通りで側面へ移るから(2)
上面・側面・底面からの6通りを数えると(3)
第 回後の1の目に対しと定める。このとき現在の位置がどこであっても、6通りの回転のうち2通りで次の は現在と同じ符号を保ち、残る寄与は正負が打ち消す。よって だからまた現在の位置がどこであっても、次に1の目が上面または底面に来る回転は6通り中2通りである。したがって(1), (2) からゆえに
総評
難度5、計算量4、目安24分。1の目の位置だけを上面・側面・底面の3状態にまとめる。遷移確率の漸化式と、上下方向の値 の期待値を追う方法で一般項まで求め、極限の存在も同時に示した。