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東京大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

半径1の円に内接する正6角形の頂点をA1,A2,,A6とする.
これらから,任意に(無作為に)えらんだ3点を頂点とする3角形の面積の期待値(平均値)を求めよ.
ただし,2つ以上が一致するような3点がえらばれたときは,三角形の面積は0と考える.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

確率図形と方程式 数え上げ、期待値、対称性の利用

方針

重複を許す全216通りのうち、面積に寄与する相異なる3頂点の組を
円周上の間隔で3種類に分類する。最後に頂点を選ぶ順序6通りを戻す。

解答

3点は重複を許して無作為に選ぶので、全体の場合の数は 63=216 である。2つ以上の点が一致した場合は面積0と定められているから、面積の総和に寄与するのは、3点がすべて異なる場合だけである。

異なる3頂点を順序を無視して選ぶ。正六角形の対称性により、面積は次の3種類に分けられる。

3点が連続する3頂点である場合、三角形の面積は 34 であり、このような選び方は6通りである。

3点のうち、円周上の間隔が 1,2,3 となる場合、面積は 32 であり、このような選び方は12通りである。

1つおきの3頂点を選ぶ場合、正三角形になり、面積は 334 である。このような選び方は2通りである。

したがって、順序を無視した面積の総和は634+1232+2334=93である。3点を選ぶ順序を考えると、それぞれの三角形は 3!=6 通りに現れる。重複を含む場合は面積0なので、期待値は 69363=34 である。よって求める平均値は 34 である。
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別解

解法2(条件付き期待値)

方針

まず3点がすべて異なる確率を求める。
その条件下では20個の頂点集合が等確率なので、3種類の面積の平均を取り、最後に重複なしの確率を掛ける。

解答

3点がすべて異なる確率は65463=59.すべて異なるという条件の下では、20個の3頂点集合が等確率である。
連続3頂点が6個、間隔が 1,2,3 のものが12個、1つおきのものが2個だから、
条件付き平均面積は120(634+1232+2334)=9320.重複があるときの面積は0なので、求める期待値は599320=34.

総評

難度は10段階中4、計算量は10段階中4程度。想定時間は12分から16分程度。重複を許して3回選ぶため、全体を 63 通りにするのが第一の注意点である。採点では、重複時の面積0、異なる3頂点の面積分類、順序を無視した数え上げを最後に 3! 倍することが重要である。面積の種類は3つだけなので、正六角形を軽く図示して間隔で整理すると安定する。
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出典: 東京大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。