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東京大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xy平面において,Oを原点,Aを定点(1,0)とする.
また,PQは円周x2+y2=1の上を動く2点であって,
線分OAから正の向きにまわって線分OPにいたる角と,
線分OPから正の向きにまわって線分OQにいたる角が等しいという関係が成り立っているものとする.

Pを通りx軸に垂直な直線とx軸との交点をR
Qを通りx軸に垂直な直線とx軸との交点をSとする.
実数l0を与えたとき,
線分RSの長さがlと等しくなるような点PQの位置は何通りあるか.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安30

三角関数図形と方程式 三角比の利用、場合分け

方針

AOP=θ と置くと,条件から Q は中心角 2θ の点になる。縦線の足 R,S の距離は2点の x 座標の差なので,l=cos2θcosθ である。u=cosθ と置いて [1,1] 上の方程式 2u2u1=l の解を数え,最後に各 u に対応する θ の個数を反映する。

解答

OA は正の x 軸である。そこで AOP=θ(0θ<2π) とおく。このとき条件より,OP から同じ角だけ正の向きに回ったところが OQ であるから,Q の偏角は 2θ である。したがって P=(cosθ,sinθ),Q=(cos2θ,sin2θ) である。

R,S はそれぞれ P,Q から x 軸へ下ろした垂線の足なので,R=(cosθ,0),S=(cos2θ,0) である。よって RS=cos2θcosθ である。

ここで u=cosθ(1u1) とおくと cos2θ=2u21 なので l=2u2u1 である。したがって,関数 g(u)=2u2u1(1u1) について g(u)=l の解を数えればよい。 g(u) は上に開く放物線で,g(1)=2,g(14)=98,g(1)=0 である。また零点は u=12,u=1 である。

まず g(u)=l を考える。0l2 のとき,[1,1] 内の解は左側に1つある。ただし l=0 では u=1 も解になり,l=2 では解は u=1 である。

次に g(u)=l を考える。0<l<9/8 のとき,[1,1] 内に2つの解がある。l=9/8 のときは u=1/4 の1つだけで,l>9/8 では解はない。

最後に,u=cosθ に戻して個数を数える。1<u<1 の1つの u には2つの θ が対応する。一方,u=1 には θ=0 の1通り,u=1 には θ=π の1通りだけが対応する。

以上より,求める位置の数はl位置の数030<l<986l=98498<l<22l=21l>20である。

別解

解法2

方針

u=cosθ と置き、l=2u2u1 の水平線との交点数を放物線のグラフで数える。端点 u=±1 だけ偏角が1通りになることを最後に補正する。

解答

P の偏角を θ とすれば Q の偏角は 2θ である。したがってl=cos2θcosθ.u=cosθ とおくとl=g(u),g(u)=2u2u1,1u1.放物線の頂点は (1/4,9/8)、端点の値は g(1)=2,g(1)=0 である。水平線 y=ly=l との交点を数し、1<u<1 の解は偏角2通り、u=±1 は1通りと戻す。結果はl(P,Q) の位置の数030<l<9/86l=9/849/8<l<22l=21l>20である。

総評

難易度は7,計算量は6程度である。想定時間は24分から34分程度。角の条件から P の偏角を θQ の偏角を 2θ と置けるかが第一段階である。その後は l=2u2u1 の解の個数問題になるが,u の個数と点 P,Q の位置の個数は一致しない。1<u<1 では2通り,u=±1 では1通りという戻し方を最後に丁寧に行うと,境界値 0,9/8,2 の個数を誤りにくい。

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出典: 東京大学 1985年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。