方針
をで割り,についての2次方程式を作る。を代入すると,がその2根になるので,解と係数の関係からとを求める。
(2)では,とおくと,とがともに整数になる。するとが整数係数の漸化式を満たすため,帰納法で整数性が示せる。別解として,を根号で表して共役な形から同じ漸化式へ戻す方法もある。
解答
(1)
公式 を用いる。かつのとき,で割って を得る。 ,はいずれも,を満たす。したがって は,2次方程式 の2根である。よって解と係数の関係から であり,どちらも有理数である。
(2) とおく。このとき であり,(1)の結果を代入して である。また でもある。 とおく。は2次方程式 の2根であるから である。両辺にそれぞれ,を掛けて足すと,について が成り立つ。
初項は で,いずれも整数である。漸化式の係数も整数なので,数学的帰納法により,すべての自然数については整数である。
一方,である。したがって求める数は整数である。
別解
解法2
方針
を2次方程式の根として明示し、求める式を互いに共役な2数のべき和へ変換する。整数係数の漸化式により整数性を示す。
解答
(1)
を用いると、 はの2根である。これを解けばよって(2)とおけばしたがって は の2根である。べき和はを満たす。ただし は整数であるから、帰納法により
すべての で は整数である。一方よって問題の数は整数である。自然数を とする流儀でも、
から同じ結論になる。
総評
難度は6、計算量は5。5倍角公式、解と係数の関係、整数係数漸化式の初期値を照合した。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。 図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。