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東京大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

tを正の数とする.
xyz空間において,点(t,t,0)Pとし,
x軸を含み点(t,t,1)を通る平面に関してPと対称な点をQ
y軸を含み点(t,t,1)を通る平面に関してPと対称な点をRとする.
また,原点をOとする.
4点OPQRを頂点とする4面体の体積を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定体積計算

方針

2つの対称平面を求めて反射点の座標を出す。底面を三角形OPQに選び、点Qから直線OPまでの距離で底面積を求め、点Rから平面OPQまでの距離を高さにする。

解答

x 軸を含む対称面は y=tzy 軸を含む対称面は x=tz である。平面内の直線対称を計算するとQ=(t,t(t21)t2+1,2t2t2+1),R=(t(t21)t2+1,t,2t2t2+1).d=t2+1 とおく。底面を OPQ に選ぶとOP=t2,点 Q と直線 OP の距離=t,2(1+2t2),d.したがって底面積はB=t2,1+2t2,d.(1)平面 OPQ の方程式はtxtyz=0である。点 R からこの平面までの距離はh=4t2d,2t2+1,.(2)よって(1)、(2)よりV=13Bh=4t43(t2+1)2.

別解

解法2

方針

底面を PQR に選び、その底辺 QR と中線 PM が直交することを使う。平面 PQR の方程式から原点までの高さを求め、底面積と高さだけで体積を出す。

解答

x 軸を含み点 (t,t,1) を通る平面は y=tz である。yz 平面内で点 (t,0) を直線 y=tz に関して対称移動するとQ=(t,t(t21)t2+1,2t2t2+1)を得る。同様にR=(t(t21)t2+1,t,2t2t2+1)である。

以下、d=t2+1 とおく。Q,R の中点を M とするとM=(t3d,t3d,2t2d),QR=22td.直線 QR の方向は (1,1,0) であり、PM と垂直である。したがってPM=2t,1+2t2,dであり、底面 PQR の面積は12QRPM=2t2,1+2t2,d2.(1)平面 PQR の方程式は、3点を代入して確かめればt(x+y)+z=2t2である。よって原点 O からこの平面までの距離は2t2,2t2+1,.(2)(1)、(2)より、四面体の体積はV=132t2,1+2t2,d22t2,2t2+1,=4t43(t2+1)2.

総評

難易度は5,計算量は4程度である。想定時間は16分から24分程度。理科では体積だけが問われているが,結局は反射点 Q,R の座標を正しく出す必要がある。平面を y=tzx=tz と置ければ,残りは2次元の直線対称である。体積では3点の座標をそのまま体積計算へ進めるより,QPRP を列に使うと符号や次数のミスを減らせる。文科第4問と同型だが,理科では体積だけが答えなので,座標計算を途中結果として整理してから体積式に進むと答案が締まる。

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出典: 東京大学 1985年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。