方針
帰納法で を求め、3辺の差ベクトルから とし、差 の符号で整数 を決める。
解答
(1)
まず を求める。主張はである。 では明らかに成り立つ。ある で成り立つとするとであるから,数学的帰納法によりすべての自然数 で成り立つ。
一次変換では,2点間の差ベクトルも同じ行列で移される。もとの3点についてである。
したがってより である。またなので である。さらにだから である。
よってである。
(2) であるから とおくと である。
差を調べる。である。 なので,符号は の符号で決まる。すなわち である。
ここで なので である。一方 なので である。さらに は とともに増加するから, では である。
したがって は まで減少し,その後増加する。よって のとき最小である。
別解
解法2
方針
新しい座標 を使うと、一次変換は を 倍、 を 倍するだけになる。3辺の差をこの座標で追い、重み付き和で交差項が消えることから を得る。
解答
(1) 一次変換後の座標を とするとそこでとおけばしたがって 回後は である。これを3辺の差へ適用して長さを計算するとよって(2) とし とおけば差の符号はである。 だから 、 となり、その後は増加する。したがって最小にする自然数はである。
総評
難易度は6,計算量は5程度である。想定時間は20分から30分程度。行列の 乗は形を推測しやすいが,答案では帰納法を一行入れると安心である。辺の長さは3点の座標を個別に出すより,差ベクトルを写す方が短い。(2) は連続量としての最小に飛びつくより, の符号で自然数上の減少・増加を示すと,最小の根拠が明確になる。指数が で現れるため, ではなく に置き換えると増減比較が見やすい。数値計算は必要最小限にし, を示せば十分である。