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東京大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

x0x3という範囲を動くときの,
関数f(x)=2x24ax+a+a2の最小値mが0となるような,
定数aの値をすべて求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

関数 場合分け、微分による最大最小

方針

平方完成して放物線の軸を求める。軸が区間の左、区間内、区間の右にある三つの場合に分け、各場合の最小値を0とおく。最後に候補が各場合の条件を満たすかを戻って確認する。

解答

平方完成するとf(x)=2(xa)2+aa2であり、軸は x=a である。

a<0 のとき、区間では x=0 で最小となるからm=f(0)=a(a+1).よって m=0 の候補は a=1,0 であるが、a<0 より a=1 だけが残る。

0a3 のとき、軸が区間内にあるからm=f(a)=a(1a).したがって a=0,1 であり、どちらもこの範囲に入る。

a>3 のとき、区間では x=3 で最小となるからm=f(3)=a211a+18=(a2)(a9).候補 a=2,9 のうち、条件を満たすのは a=9 である。以上よりa=1, 0, 1, 9である。

別解

解法2(零点で接する条件を使う)

方針

最小値が0であることを、区間内でグラフが横軸より下へ出ず、どこかで横軸に接することと言い換える。接点が左端、内部、右端にある場合を、関数値と微分係数の符号で調べる。

解答

二次関数は上に開く。したがって最小値が0となる点は、左端 x=0、区間内部の頂点、右端 x=3 のいずれかである。

左端で最小値0をとるにはf(0)=a(a+1)=0,f(0)=4a0が必要十分である。これより a=1,0 を得る。

0<x<3 の内部で最小値0をとるなら、その点は軸 x=a であり0<a<3,f(a)=a(1a)=0である。よって a=1 を得る。なお a=0 は左端の場合ですでに得ている。

右端で最小値0をとるにはf(3)=(a2)(a9)=0,f(3)=124a0が必要十分である。したがって a=9 である。ゆえにa=1, 0, 1, 9となる。

総評

難易度4、計算量4。目安時間は10分である。平方完成よりも、得られた候補を場合分けの条件へ戻して選別する部分が採点の中心になる。特に左端の場合から出る a=0、右端の場合から出る a=2 の扱いを曖昧にしない。解法2では端点の微分係数の向きを逆にしないことが重要である。

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出典: 東京大学 1986年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。