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東京大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

aを正の定数とし,
xの関数f(x)=x3ax2a2xのグラフをCとする.
f(x)が極大となるxの値をbとするとき,
(b,f(b))におけるCの接線とCとによって囲まれる部分の面積をaで表せ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安15

関数微分積分 接線・法線面積計算

方針

まず導関数から極大点 b を求める。極大点では接線が水平になるので、接線は y=f(b) である。交点は x=au とおいて無次元化すると、u=13 が接点で重なり、もう一つの交点が u=53 と分かる。面積は接線の高さから曲線を引いたものを積分し、x=audx=adu によって全体倍率が a4 になることを確認する。

解答

まず極大点を求める。導関数は f(x)=3x22axa2=(3x+a)(xa) である。a>0 なので、臨界点は x=a3,x=a である。さらに f(x)=6x2a だから、x=a3 では f(x)=4a<0 となり、ここで極大となる。したがって b=a3 である。

このとき f(b)=f(a3)=5a327 であり、極大点での接線は水平だから y=5a327 である。曲線との交点を求めるため、x=au とおく。すると f(x)=a3(u3u2u) であり、交点条件は u3u2u=527 である。整理すると u3u2u527=0 で、これは (u+13)2(u53)=0 と因数分解できる。したがって接線と曲線で囲まれる部分は、u=13 から u=53 までである。

この区間では接線が曲線の上にあるのでS=a/35a/3{5a327f(x)}dxである。x=audx=adu を用いるとS=a41/35/3{527(u3u2u)}duとなる。被積分関数は527(u3u2u)=(u+13)2(u53)であり、積分を計算すると1/35/3{527(u3u2u)}du=43となる。よって求める面積はS=43a4である。

別解

解法2:平行移動して面積を一度に積分する

方針

横軸を a、縦軸を a3 で規格化し、さらに極大点を原点へ移す。接線と曲線の差が v2(2v) となるので、交点と面積を同じ因数分解から同時に読み取る。

解答

導関数f(x)=(3x+a)(xa)より、極大点は b=a/3 でありf(b)=5a327.ここでx=a(v13)とおく。すると dx=adv であり、水平接線と曲線の高さの差は5a327f(x)=a3{527(v13)3+(v13)2+(v13)}=a3v2(2v).したがって、二つの交点は v=0,2 に対応し、その間では差は非負である。求める面積はS=a402v2(2v)dv=a4[2v33v44]02=43a4.

総評

難度6、計算量6、目安時間15分。極大点の水平接線、重解となる接点、もう一つの交点、符号を順に確認して面積を設定する。規格化 x=au と極大点を原点へ移す方法の双方で、面積の倍率 a4 と積分値 4/3 を照合した。積分は本文中へ押し込まず表示数式で追える形にした。

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出典: 東京大学 1987年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。