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東京大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

不等式x0,y0,z0,x+y+z3,x+2z4,yz1で表される立体の体積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式積分 座標設定体積計算、場合分け

方針

z を固定した断面を、直角三角形から切り取られる小三角形を引いて求める。有効な上限が z=1 で入れ替わるため2区間に分ける。

解答

z を固定すると断面はx0,y0,x+y3z,x42z,yz+1で表される。

0z1 では x42z は自動的に満たされ、
yz+1 が上部を切る。したがってA(z)=12{(3z)2(22z)2}.1z2 では yz+1 は自動的に満たされ、
x42z が右部を切るからA(z)=12{(3z)2(z1)2}.よって体積はV=01(3z)2(22z)22dz+12(3z)2(z1)22dz=52+1=72.

別解

解法2:大きな四面体から2つの領域を引く

方針

x+y+z3 の四面体から、yz>1 の部分と x+2z>4 の部分を引く。2領域は重ならず、それぞれ簡単な三角形断面で体積を求められる。

解答

まずT={(x,y,z)x,y,z0, x+y+z3}とする。これは3軸上の切片がすべて3の四面体だからvol(T)=3336=92.T のうち yz>1 の部分を考える。
y=z+1+t と置くとx+2z+t2,x,z,t0.これは切片が 2,1,2 の四面体なので、その体積は2126=23.次に x+2z>4 の部分を考える。1z2 では
切り取られる断面が脚 z1 の直角二等辺三角形であり、
2z3 では元の断面全体が切り取られる。よって体積は12(z1)22dz+23(3z)22dz=16+16=13.なお yz>1 ならx+2z<2となるため、上の2領域は重ならない。したがって求める体積は922313=72である。

総評

難度は10段階で6、計算量は10段階で5程度。試験場では30分前後を見込む。立体を直接描き切るより、z 固定の断面に落とすのが安定する。採点上は、0z11z2 でどの不等式が有効になるかを明示することが重要である。断面積の式だけを書くと根拠が見えにくいので、「大三角形から小三角形を引く」という説明を添えると答案の読みやすさが上がる。

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出典: 東京大学 1988年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。